ヨツボシケシキスイ

四星芥子木吸虫 (ケシキスイ科)


ネコヤナギの樹上で静止する♂
ヨツボシケシキスイ (ケシキスイ科 オニケシキスイ亜科)
Librodor japonicus  (Motschulsky, 1857)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、対馬で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、済州島、中国大陸、台湾、インドシナ、スマトラに分布する。スマトラ産は別亜種とされることがある。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない。色調や斑紋に若干の個体変異がある。
季節:
性差: 異型。♂は♀より大顎が発達している。
生態 環境: 樹上性。各種広葉樹の樹液がにじみ出ている周辺やその樹皮下に潜む。
発生: 年1回。6月~9月に見られる。
越冬: 幼虫
行動: 昼行性。活動はあまり活発でなく、行動は比較的緩慢。樹液の周辺から離れることはほとんどなく、移動性は弱いものと考えられる。発達した大顎で樹皮を砕き、樹液を出させる。卵は樹液の出ている周辺の樹皮の隙間などに産付され、孵化した幼虫は樹液の中ですごす。蛹化は根際の樹皮の隙間や樹洞内で行われる。
食性 幼虫: 雑食性。各種広葉樹の樹液のほか、これに集まる小昆虫を捕食する。
成虫: 食植性/樹液。クヌギ、コナラ、ヤナギ類、エノキなど各種広葉樹を利用する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。本科の国内最大種。和名は前翅の斑紋に由来する。
天敵 捕獲: ムシヒキアブ類、ジョウカイボン類などの捕食性昆虫、徘徊性クモ類など。
寄生:


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