コクロヒメテントウ

小黒姫天道虫 (テントウムシ科)


林縁で静止する個体
2004/6/17 千葉市緑区
コクロヒメテントウ (テントウムシ科 ヒメテントウ亜科 ヒメテントウ族)
Scymnus (Pullus) posticalis  Sicard, 1912
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島、対馬、五島列島、甑島、屋久島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、インドシナ(ミャンマー)に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: 異型。♀は♂よりやや大型。また、前頭部は♂が淡色、♀は黒色。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。
発生: 年1回。越冬成虫が4月~6月、新成虫は8月頃から姿を見せる。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動は活発。食餌を求めて樹上を盛んに歩行する。飛翔は比較的緩やか。幼虫は自ら分泌した蝋状物質を全身にまとい、カイガラムシ類に擬態している。
食 性 捕食性/生体。各種のアブラムシ類
類似種: 本属各種は互いに酷似している。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類のほか、造網性クモ類など。体液に苦い物質を含むため、鳥類は食べてもすぐに吐き出すことが多く、カマキリ類も好んでは捕食しない。
寄生:


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