ベニヘリテントウ

紅縁天道虫 (テントウムシ科)


マテバシイ林の林縁で休息する個体
2004/7/4 館山市大神宮(県立館山野鳥の森)
ベニヘリテントウ (テントウムシ科 ヒラタテントウ亜科 ベタリアテントウ族)
Rodolia limbata  (Motschulsky, 1866)
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、五島列島から記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸(華中~華北)、シベリアに分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は♂よりやや大型だが、斑紋などには差がなく、個体差も大きいので、腹端を精査する必要がある。
生態 環境: 樹上性草上性。樹林(常緑広葉樹林~落葉樹林)、林縁、果樹園など。やや薄暗い環境を好む。アラカシ、マテバシイ、モチノキ類、ノイバラ等でよく見つかる。
発生: 年1回。5月~翌4月中旬。5月に特に個体数が多い。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動はやや不活発で、動きは比較的鈍い。盛夏には常緑樹の葉裏や葉の隙間などで集団で休眠する。
食 性 捕食性カイガラムシ類(オオワラジカイガラムシ)を食べる。
類似種: アカヘリテントウに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 和名は斑紋に由来する。普通種の範疇に入っているが、個体数は多くない。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類のほか、造網性クモ類など。体液に苦い物質を含むため、鳥類は食べてもすぐに吐き出すことが多く、カマキリ類も好んでは捕食しない。
寄生:


アカイロテントウ

赤色天道虫 (テントウムシ科)


林縁で静止する個体
2006/5/28 千葉市緑区
アカイロテントウ (テントウムシ科 ヒラタテントウ亜科 ベタリアテントウ族)
Rodolia concolor  (Lewis, 1879)
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 詳細不明。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 樹上性。各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。
発生: 年1回。4月~7月に見られる。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動は比較的活発だが行動はあまり早くない。
食性 捕食性クワシロカイガラムシイセリアカイガラムシなど多くのカイガラムシ類を捕食する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: 徘徊性クモ類、造網性クモ類など。
寄生:


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