クロテントウ

黒天道虫 (テントウムシ科)


林縁で静止する個体
2004/6/19 匝瑳郡光町
クロテントウ (テントウムシ科 クチビルテントウ亜科 チビクチビルテントウ族)
Telsimia nigra (Weise, 1879)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、五島列島、甑島、種子島、屋久島、トカラ列島(中之島)で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 台湾、中国大陸(華南)、フィリピンに分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は♂よりやや大型だが、斑紋などには差がなく、個体差も大きいので、腹端を精査する必要がある。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。
発生: 年1回。越冬成虫が4月~6月、新成虫は8月頃から姿を見せる。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動は活発。食餌を求めて樹上を盛んに歩行する。飛翔は比較的緩やか。
食 性 捕食性/生体マルカイガラムシ類各種。
類似種: 本属各種は互いに酷似しており、種の同定は困難。写真の個体も近似の別種の可能性がある。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。マルカイガラムシ類の天敵として有名。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類のほか、造網性クモ類など。体液に苦い物質を含むため、鳥類は食べてもすぐに吐き出すことが多く、カマキリ類も好んでは捕食しない。幼虫はアブラムシを護るアリ類に襲われることがある。
寄生:


メイン