![]() |
![]() |
ウメの樹皮上で越冬中に活動する個体 | コナラの樹皮上で交尾 |
2002/2/20 山武郡芝山町小池 | 2002/3/20 千葉市緑区 |
アカホシテントウ (テントウムシ科 クチビルテントウ亜科 クチビルテントウ族) |
Chilocorus rubidus Hope, 1831 |
分布 | 国内: | 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡から記録されている。 |
県内: | 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 朝鮮半島、中国大陸、ネパール、シベリア、セレベス、豪州に分布する。 | |
変異 | 形態: | 地理的変異は知られていない。赤色斑紋の大きさに個体変異がある。 |
季節: | - | |
性差: | ほぼ同型。♀は♂よりやや大型だが、斑紋などには差がなく、個体差も大きいので、腹端を精査する必要がある。 | |
生態 | 環境: | 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、果樹園、公園、社寺境内など。特に半ば放置されたウメなどに多い。 |
発生: | 年1回。ほぼ周年見られ、新成虫は5月頃出現する。 | |
越冬: | 成虫。カイガラムシ類の多い樹皮上で、単独で越冬するが、群生することもある。また、暖かい日には活動することがある。 | |
行動: | 昼行性。活動はやや活発だが、動きは緩やか。幼虫や蛹は群生することが多い。 | |
食 性 | 捕食性。タマカイガラムシ類各種。クヌギ、コナラ、クリなどブナ科及びバラ科サクラ属につくカイガラムシを食べることが多い。 | |
類似種: | - | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | 和名は斑紋に由来する。普通種だが個体数はそれほど多くはない。 | |
天敵 | 捕獲: | 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類のほか、造網性クモ類など。体液に苦い物質を含むため、鳥類は食べてもすぐに吐き出すことが多く、カマキリ類も好んでは捕食しない。 |
寄生: | テントウムシヤドリコバチ、テントウムシヤドリコマユバチ、トビコバチ科(幼虫)、テントウムシヤドリバエ(卵) |
テントウムシ科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |
![]() |
![]() |
越冬明けの個体 | ウメの樹皮上で越冬中の個体 |
2003/4/7 木更津市矢那 | 2002/1/25 山武郡芝山町小池 |
ヒメアカホシテントウ (テントウムシ科 クチビルテントウ亜科 クチビルテントウ族) |
Chilocorus kuwanae Silvestri, 1909 |
分布 | 国内: | 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、対馬、五島列島から記録されている。 |
県内: | 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 朝鮮半島、中国大陸、樺太に分布する。 | |
変異 | 形態: | 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。 |
季節: | - | |
性差: | ほぼ同型。♀は♂よりやや大型だが、斑紋などには差がなく、個体差も大きいので、腹端を精査する必要がある。 | |
生態 | 環境: | 樹上性。里山、二次林、湿地林、河畔林など広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、果樹園、桑畑、公園、社寺境内など。 |
発生: | 年1回。ほぼ周年見られるが、新成虫は5月ごろ出現する。 | |
越冬: | 成虫。カイガラムシ類の多い樹皮上で、単独で越冬するが、暖かい日には活動することがある。 | |
行動: | 昼行性。活動は活発で、動きは比較的すばやい。成虫は分散するが、幼虫と蛹は群生する。 | |
食 性 | 捕食性。カイガラムシ類各種。ブナ科、クワ科、バラ科につくクワシロカイガラムシ、ルビーロウカイガラムシなどを食べることが多い。 | |
類似種: | フタモンクロテントウ、フタホシテントウなどに似る。 | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | 和名は斑紋に由来する。普通種。クワカイガラムシ類の天敵としてイタリアに送られたことがある。 | |
天敵 | 捕獲: | 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類のほか、造網性クモ類など。体液に苦い物質を含むため、鳥類は食べてもすぐに吐き出すことが多く、カマキリ類も好んでは捕食しない。 |
寄生: | 幼虫はトビコバチ科のアシガルトビコバチ(Homalotylus flaminius)が知られる。ほかにテントウムシヤドリコバチ、テントウムシヤドリコマユバチ、テントウムシヤドリバエ(卵)など。 |
テントウムシ科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |