キイロテントウ

黄色天道虫 (テントウムシ科)


日光浴中
2004/5/30 千葉市緑区
キイロテントウ 原名亜種 (テントウムシ科 テントウムシ亜科 カビクイテントウ族)
Illeis koebelei koebelei Timberlake, 1943
分布 国内: 本州、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、壱岐、対馬、五島列島、屋久島、トカラ列島、奄美大島、沖縄本島、慶良間群島、石垣、西表で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、台湾に分布する。
変異 形態: 奄美大島、沖縄諸島産は別亜種(ssp. amamiana Miyatake, 1959)とされる。個体変異は軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は♂よりやや大型だが、斑紋などには差がなく、個体差も大きいので、腹端を精査する必要がある。
生態 環境: 樹上性。照葉樹林、里山、二次林など広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、果樹園、畑地など。やや薄暗く湿った環境を好む。
発生: 詳細不明。4月~10月に見られる。
越冬: 成虫。朽木の樹皮下や岩の隙間などで集団越冬する。
行動: 昼行性。稀に燈火に飛来することもある。活動は比較的活発。盛夏には集団で休眠する。
食 性 食菌性。ブナ科、ニレ科など広葉樹につく白渋菌(ウドンコ病菌)を食べる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 和名は色調に由来する。普通種だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類のほか、造網性クモ類など。体液に苦い物質を含むため、鳥類は食べてもすぐに吐き出すことが多く、カマキリ類も好んでは捕食しない。
寄生: テントウムシヤドリコバチ、テントウムシヤドリコマユバチ、トビコバチ科(幼虫)、テントウムシヤドリバエ(卵)


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