分布 |
国内: |
本州、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、壱岐、対馬、五島列島、屋久島、トカラ列島、奄美大島、沖縄本島、慶良間群島、石垣、西表で記録されている。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、台湾に分布する。 |
変異 |
形態: |
奄美大島、沖縄諸島産は別亜種(ssp. amamiana Miyatake, 1959)とされる。個体変異は軽微。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♀は♂よりやや大型だが、斑紋などには差がなく、個体差も大きいので、腹端を精査する必要がある。 |
生態 |
環境: |
樹上性。照葉樹林、里山、二次林など広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、果樹園、畑地など。やや薄暗く湿った環境を好む。 |
発生: |
詳細不明。4月~10月に見られる。 |
越冬: |
成虫。朽木の樹皮下や岩の隙間などで集団越冬する。 |
行動: |
昼行性。稀に燈火に飛来することもある。活動は比較的活発。盛夏には集団で休眠する。 |
食 性 |
食菌性。ブナ科、ニレ科など広葉樹につく白渋菌(ウドンコ病菌)を食べる。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
和名は色調に由来する。普通種だが、個体数はそれほど多くない。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類のほか、造網性クモ類など。体液に苦い物質を含むため、鳥類は食べてもすぐに吐き出すことが多く、カマキリ類も好んでは捕食しない。 |
寄生: |
テントウムシヤドリコバチ、テントウムシヤドリコマユバチ、トビコバチ科(幼虫)、テントウムシヤドリバエ(卵) |