分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では壱岐、対馬、五島列島で記録されている。 |
県内: |
汎く全域に棲息する。市街地にも普通。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、シベリア、樺太に分布する。 |
変異 |
形態: |
亜種区分は認められていない。顕著な色彩変異が知られ、メンデル型の遺伝型式を示す。基本的には二紋型、四紋型、斑紋型、紅型の4型があるが、そのほかにも様々な変異が知られる。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
ほぼ同型。♀は♂よりやや大型だが、斑紋などには差がなく、個体差も大きいので、腹端を精査する必要がある。 |
生態 |
環境: |
草上性・樹上性。林縁、草原、畑地、都市公園、人家の庭。比較的開けた環境を好む。 |
発生: |
多化性。発生回数は不明。3月下旬~11月中旬まで見られる。 |
越冬: |
成虫。岩の隙間やめくれた樹皮下、樹木の根際に積もった落葉裏のほか、家屋の隙間や屋根裏などで集団越冬するが、他の成虫越冬性種と混在することも多い。 |
行動: |
昼行性。飛翔は緩やかだが、活動は非常に活発。♀は主にアブラムシのコロニーの側に20個~40個程度の卵塊を産付する。幼虫期間は3週間程度で、4齢が終齢。蛹化は通常植物などの葉上で行われ、1週間程度で羽化する。 |
食 性 |
捕食性。アブラムシ類各種。特に嗜好性はなく、様々な種を食べる。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
和名は普通種であることに由来する。個体数も多く、ナナホシテントウと並び、家庭菜園の強い味方。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類のほか、造網性クモ類など。体液に苦い物質を含むため、鳥類は食べてもすぐに吐き出すことが多く、カマキリ類も好んでは捕食しない。幼虫はアブラムシを護るアリ類に襲われることがある。 |
寄生: |
テントウムシヤドリコバチ、テントウムシヤドリコマユバチ、トビコバチ科(幼虫)、 ヤドリバエ科のテントウムシヤドリバエ(卵)、Medina separata (Meigen)が知られる。 |