カクムネベニボタル

角胸紅蛍 (ベニボタル科)


林縁で静止する♂
カクムネベニボタル (ベニボタル科)
Lyponia quadricollis  (Kiesenwetter, 1874)
分布 国内: 本州,四国,九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では隠岐で記録されている。
県内: 一部の市街地を除く北総台地~房総丘陵に棲息する。
国外: 詳細不明。
変異 形態: 地理的変異,個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。触角は♂が櫛歯状,♀は鋸歯状。
生態 環境: 草上・樹上性。各種樹林とその林縁,公園など。
発生: 年1回。3月下旬~8月に見られる。
越冬: 詳細不明。
行動: 昼行性。活動は比較的活発で,林縁や林内の陽だまりの低い位置をゆるやかに飛んでいることが多い。成虫は悪臭のある体液を分泌し,鳥類などから忌避されることが多く,ある種のコメツキムシ類やカミキリムシ類の擬態のモデルになっていると考えられている。幼虫は朽木などの樹皮下で生活している。
食性 幼虫: 詳細不明だが,腐朽材の汁液や菌類を食べているとの報告がある。
成虫: 食植性/花蜜花粉。各種の花に集まる。
類似種: 本属各種は互いによく似ている。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: ムシヒキアブ類、ジョウカイボン類などの草上性捕食性昆虫、造網性クモ類など。
寄生:


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