ヒナルリハナカミキリ

雛瑠璃花髪切虫 (カミキリムシ科)


イロハモミジの花に来た個体 コブシの花に来た個体
2007/4/8 安房郡鋸南町 2007/4/1 山武郡大網白里町金谷郷
ヒナルリハナカミキリ (カミキリムシ科 ハナカミキリ亜科 ハナカミキリ族)
Dinoptera minuta  (Gebler, 1832)
分布 国内: 本州,四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡,隠岐,対馬,五島列島で記録されている。
県内: 市街地を除く北総台地~房総丘陵に棲息する。
国外: 朝鮮半島,中国大陸(東北部),東シベリア,樺太に分布する。標識産地は東シベリア(ネルチンスク)。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。前翅の色調に比較的顕著な個体変異があり,腹部は通常黒色だが,黄褐色となる個体が出ることがある。
季節:
性差: ほぼ同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 樹上性。各種樹林とその林縁、伐採地や周辺の貯木場など。幼虫は潜材性
発生: 年1回。3月下旬~7月に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。材内で摂食しながら冬を越す。
行動: 昼行性。飛翔は比較的敏速で、活動は活発。日中に多くの花を訪れるほか,伐採地に集まることも多い。
食性 幼虫: 食植性/(枯木)。多くの広葉樹を利用する。
成虫: 食植性/花蜜花粉。カエデ類,トネリコ類、ウツギ、クリ、イボタノキ、ムラサキシキブ、リョウブ、シシウド、セリ、ノリウツギ、ミズキなど多くの花で吸蜜する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、カマキリ類のほか、造網性クモ類,花グモ類。幼虫は捕食性コメツキムシ類の幼虫、ヒラタムシ類、カッコウムシ類など。
寄生:


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