分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島、小笠原、隠岐、対馬、壱岐、五島列島(福江)、甑島、黒島、口永良部、種子島、屋久島、トカラ列島(中之島)、奄美、徳之島、石垣、西表で記録されている。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、台湾、インドシナ~インド北部に分布する。本亜種には朝鮮半島、中国大陸を含み、標式産地は上海。 |
変異 |
形態: |
国内では八重山産(ssp. ogurai Takakuwa, 1973)、小笠原産(ssp. savoryi Kusui, 1974)が別亜種とされる。個体変異は軽微。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。一般に♂は♀より小型で、♂の触角は♀よりはるかに長い。また前翅は♂が全体に淡色、♀は暗色となる傾向がある。 |
生態 |
環境: |
樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、社寺境内、公園など。幼虫は潜材性。 |
発生: |
年1回。7月~9月上旬に見られる。 |
越冬: |
幼虫(非休眠)。材内で摂食しながら冬を越す。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来すること多い。活動は比較的緩やかである。日中は樹皮下や木の洞などに潜む。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/材(枯木)。ヤナギ科、ブナ科、マツ科などを利用する。 |
成虫: |
食植性/樹液。クヌギ、コナラ、ヤナギ類など広葉樹の樹液に集まる。 |
類似種: |
一見するとミヤマカミキリに似るが、本種のほうがはるかに小型。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種だが、個体数はそれほど多くない。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫は大型のムシヒキアブ類、カマキリ類のほか大型造網性クモ類。幼虫は捕食性コメツキムシ類の幼虫、ヒラタムシ類、カッコウムシ類など。 |
寄生: |
- |