タテジマカミキリ

縦縞髪切虫 (カミキリムシ科)


カキの枝にしがみつく♀
2002/5/10 袖ケ浦市吉野田
タテジマカミキリ (カミキリムシ科 フトカミキリ亜科 ドウボソカミキリ族)
Aulaconotus pachypezoides  Thomson, 1864
分布 国内: 本州、四国、九州。海岸林~低山地が中心。島嶼では対馬、下甑島などで記録されている。
県内: 県南部を中心に、市街地を除き汎く棲息する。
国外: 台湾、中国大陸(華中~華南)に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: 異型。前翅の色調が異なるほか、♂は♀より触角がはるかに長い。
生態 環境: 樹上性。遷移林、照葉樹林などの広葉樹林。特に沿岸地域のヤブツバキ帯~ブナ帯の樹林が中心となる。幼虫は潜材性
発生: 年1回。7月下旬~翌5月ごろに見られる。
越冬: 成虫。食樹の幹や枝を舟底状にえぐりとり、その中に体を密着させて越冬するが、寒冷地では食樹の材内で冬を越すことが知られる。
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。
食性 幼虫: 食植性/(生木)。ウコギ科カクレミノヤツデセンノキ。他にはフジ(マメ科)を利用する。主幹に穿孔する。
成虫: 食植性/樹皮(若枝)。ウコギ科カクレミノヤツデセンノキ
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 数少ない野外で成虫越冬するカミキリムシとして有名。夏より冬に暖地樹林内でカクレミノの枝を丹念に見回ると結構簡単に見つかるというが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: 成虫は大型のムシヒキアブ類、カマキリ類のほか大型造網性クモ類。幼虫は捕食性コメツキムシ類の幼虫、ヒラタムシ類、カッコウムシ類など。
寄生:


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