ナガゴマフカミキリ

長胡麻斑髪切虫 (カミキリムシ科)


ネコヤナギにとまる♂
2001/8/13 千葉市緑区
ナガゴマフカミキリ (カミキリムシ科 フトカミキリ亜科 ゴマフカミキリ族)
Mesosa (Aphelocnemia) longipennis  Bates, 1873
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では奥尻島、佐渡、伊豆諸島、隠岐、壱岐、五島列島(福江島)、種子島、屋久島、奄美大島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島に分布する。標式産地は兵庫(♂♀)とされる。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、斑紋の個体変異が大きい。
季節:
性差: ほぼ同型。一般に♂は♀より小型で、♂の触角は♀よりはるかに長い。
生態 環境: 樹上性。里山、二次林、湿地林、河畔林など広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、社寺境内、公園のほか、伐採地や貯木場など。幼虫は潜材性
発生: 年1回。5月~8月に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。材内で摂食しながら冬を越す。
行動: 昼行性。夜間燈火に飛来することもある。飛翔は緩やかで、活動はあまり活発でない。
食性 幼虫: 食植性/(枯木)。広食性。ブナ科のクヌギやコナラ(ナラ類)、ヤナギ科ヤナギ類、アカマツ(マツ科)を利用することが多い。やや古い倒木を好む。
成虫: 食植性/樹皮広食性。ブナ科のクヌギやコナラ(ナラ類)、ヤナギ科ヤナギ類、アカマツ(マツ科)を利用することが多い。
類似種: ナカジロゴマフカミキリに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数は比較的多い。
天敵 捕獲: 成虫は大型のムシヒキアブ類、カマキリ類のほか大型造網性クモ類。幼虫は捕食性コメツキムシ類の幼虫、ヒラタムシ類、カッコウムシ類など。
寄生:


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