分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~低山地に汎く分布する。島嶼では佐渡、壱岐、対馬、五島列島、種子島、屋久島、奄美大島、徳之島などで記録されている。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、済州島、中国大陸、台湾に分布する。標式産地は上海。 |
変異 |
形態: |
地理的変異、個体変異共に知られていない。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♂は♀より一回り小さく、♂の触角は♀よりはるかに長い。 |
生態 |
環境: |
樹上性。里山、二次林など広葉樹を中心とした各種樹林とその林縁のほか、社寺境内、果樹園など。幼虫は潜材性。 |
発生: |
年1回。5月~8月に見られる。幼虫期間は2年で、サイクルは2年1越型。 |
越冬: |
幼虫(非休眠)・成虫。幼虫は材内で摂食しながら2回冬を越し、秋に羽化した成虫は蛹室内でそのまま1回越冬する。 |
行動: |
夜行性。飛翔は緩やかで、あまり活発でないが、夜間燈火に飛来することがある。産卵の際には顕著な産卵痕跡を残す。幼虫は食樹の幹内部をトンネル状にくりぬき、しばしば樹を枯らすことがある。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/材(生木)。ブナ科のコナラ、クヌギ、ミズナラ、クリ、アラカシ、アカガシ、シラカシ、マテバシイ、スダジイが主。ほかにカバノキ科ヤシャブシ類、ヤナギ科ヤナギ類、ツバキ科のヤブツバキ、ノウゼンカズラ科のキリなどが知られる。主幹に穿孔する。 |
成虫: |
食植性/樹皮(若枝)。ブナ科のコナラ、クヌギ、ミズナラ、クリ、アラカシ、アカガシ、シラカシ、マテバシイ、スダジイなど。 |
類似種: |
- |
保 護: |
千葉市:A、群馬:NT。 |
その他: |
県北部では減少傾向が強い。クリの大害虫として有名。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫は大型の造網性クモ類。幼虫は捕食性コメツキムシ類の幼虫、カッコウムシ類、ヒラタムシ類。 |
寄生: |
- |