分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では奥尻島、佐渡、伊豆諸島、隠岐、対馬、壱岐、五島列島(福江島)、種子島、屋久島、沖縄本島で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、済州島、中国大陸、台湾、マレー半島に分布する。標式産地はマレーシア。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていないが、小笠原諸島にはオガサワラゴマダラカミキリ(A. ogasawaraensis Makihara, 1976)、奄美大島・沖縄本島にはオオシマゴマダラカミキリ(A. oshimana oshimana (Fairmaire, 1895))、与那国島にはヨナグニオオシマゴマダラカミキリ(A. oshimana ryukyuensis Breuning et Ohbayashi, 1964)が分布する。 また、斑紋に若干の個体変異が知られる。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。一般に♀は♂よりやや大型で、♂の触角は♀よりはるかに長い。 |
生態 |
環境: |
樹上性。里山、二次林など広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、社寺境内、果樹園、桑畑、人家の庭など。幼虫は潜材性。 |
発生: |
年1回。6月~8月に見られる。 |
越冬: |
幼虫(非休眠)。材内で摂食しながら冬を越す。 |
行動: |
昼行性。夜間燈火に飛来することも少なくない。飛翔は緩やかで、活動はあまり活発でない。捕まえると胸部をこすり合わせてキイキイと音を出す。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/材(生木)。クワ科のヤマグワ、イチジク、ヤナギ科ヤナギ類、ミカン科ミカン類など。主幹に穿孔する。 |
成虫: |
食植性/葉・樹皮(若枝)。主にクワ科のヤマグワ、イチジク、ヤナギ科ヤナギ類、ミカン科ミカン類など、ほかにバラ科のモモやバラ類などが知られる。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
キボシカミキリ、クワカミキリと並び、ヤマグワやイチジクの大害虫として有名。ただ、近年はキボシカミキリが増加するのに対し、本種やクワカミキリは減少している。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はムシヒキアブ類、カマキリ類のほか、造網性クモ類。幼虫は捕食性コメツキムシ類の幼虫、ヒラタムシ類など。 |
寄生: |
- |