分布 |
国内: |
本州、四国、九州(移入個体群?)。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、隠岐、壹岐で記録されている。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息するが、産地は局地的。 |
国外: |
日本特産種?台湾での記録があるが、詳細不明。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていないが、屋久島には近似の別種(ヤクスギカミキリ:S. yakushimensis Makihara, 2004)を産する。色調と斑紋に顕著な個体変異があり、前翅の黄色斑紋が消失し、全体が黒色化する個体が出ることがある。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。一般に♂は♀より小型で、♂の触角は♀よりやや長い。 |
生態 |
環境: |
樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、社寺境内、公園のほか、伐採地や貯木場など。幼虫は潜材性。 |
発生: |
年1回。3月下旬~4月に見られる。 |
越冬: |
幼虫(非休眠)・成虫。材内で摂食しながら冬を越すが、老熟幼虫は初冬には蛹化、羽化し、翌春まで蛹室内で休眠する。 |
行動: |
夜行性。活動は比較的活発で、樹皮上を敏捷に歩行する。日中は食樹の樹めくれた皮下などに潜んで休息している。幼虫は樹皮直下の形成層を食い進み、特徴的な食痕を残す。スギ林内よりも独立したやや大きな樹を好み、好適な食樹には集中的な加害が見られ、枯死に至らしめることも少なくない。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/材(形成層)。スギ科のスギが主。稀にヒノキ科のヒノキやサワラにつくこともある。 |
成虫: |
食植性と考えられるが詳細不明。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種だが、個体数はそれほど多くない。スギ人工林の害虫として著名。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫は大型のカマキリ類、大型サシガメ類のほか、大型造網性クモ類。幼虫は捕食性コメツキムシ類の幼虫、ヒラタムシ類、カッコウムシ類など。 |
寄生: |
- |