ヨツスジトラカミキリ

四条虎髪切虫 (カミキリムシ科)


林縁で歩き回る♂ 産卵に来た♀
2004/7/19 館山市大神宮(県立館山野鳥の森) 2002/8/22 館山市国分
ヨツスジトラカミキリ (カミキリムシ科 カミキリ亜科 トラカミキリ族)
Chlorophorus quinquefasciatus  (Castelnau et Gory, 1841)
分布 国内: 本州、四国、九州。。沿海地域の平地~低山地が中心で、内陸には分布しない。島嶼では壱岐、対馬、五島列島、種子島、屋久島、トカラ列島、奄美群島、沖縄諸島、八重山諸島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息するが、南部丘陵地域の奥部や北総台地の中心部では個体数が少ない。
国外: 朝鮮半島沿岸部に分布する。標式産地は「日本」とのみ記される。
変異 形態: 亜種区分は認められていないが、斑紋に本州~奄美大島、沖縄諸島、八重山諸島という大きく3つの顕著な地域的変異群、あるいは個体変異群が知られる。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は♀よりやや細身で、♀より触角が長い。
生態 環境: 樹上性。里山、二次林など広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、伐採地や周辺の貯木場など。幼虫は潜材性
発生: 年1回。6月中旬~8月に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。材内で摂食しながら冬を越す。
行動: 昼行性。活動は活発で、行動は敏捷。飛翔の際には前翅をほとんど開かずに、後翅のみで飛ぶ。日中盛んに飛翔し、多くの花を訪れるほか、発生後期には伐採地などで、産卵に来る♀を待ちうける♂が多く見られる。
食性 幼虫: 食植性/(枯木)。広食性。バラ科サクラ類、マメ科ニセアカシアなど各種の広葉樹のほか、スギ(スギ科)、クロマツ(マツ科)などにもつく。
成虫: 食植性/花蜜。スイカズラ、ガマズミ、ノリウツギ、ヤブガラシ、セリ、シシウドなど白色系の多くの花で吸蜜する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。県内で最もよく見かけるトラカミキリ類のひとつ。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、カマキリ類のほか、造網性クモ類。幼虫は捕食性コメツキムシ類の幼虫、ヒラタムシ類、カッコウムシ類など。
寄生:


エグリトラカミキリ

抉虎髪切虫 (カミキリムシ科)


伐採木に産卵する♀
2002/6/22 木更津市伊豆島
エグリトラカミキリ (カミキリムシ科 カミキリ亜科 トラカミキリ族)
Chlorophorus japonicus  (Chevrolat, 1863)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地に汎く分布する。島嶼では択捉、利尻、奥尻、佐渡、隠岐、対馬、壱岐、、種子島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、インドシナに分布する。標式産地は「日本」とのみ記される。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。斑紋は比較的判定しているが、前翅のJ字紋や黒帯紋が消失する変異型がある。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は♀よりやや細身で、♀より触角が長い。
生態 環境: 樹上性。里山、二次林など広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、伐採地や周辺の貯木場など。幼虫は潜材性
発生: 年1回。4月~6月に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。材内で摂食しながら冬を越す。
行動: 昼行性。活動は活発で、行動は敏捷。飛翔の際には前翅をほとんど開かずに、後翅のみで飛ぶ。日中盛んに飛翔し、多くの花を訪れるほか、発生後期には伐採地などで、産卵に来る♀を待ちうける♂が多く見られる。
食性 幼虫: 食植性/(枯木)。典型的な広食性。主にブナ科のコナラ、クヌギ、ミズナラ(ナラ類)、クリ、ニレ科のケヤキ、エノキ類など多くの広葉樹。他にマダケ(タケ科)にもつく。
成虫: 食植性/花蜜。ハルジオン、ヒメジョオン、ガマズミ、ノリウツギ、ヤブガラシ、セリ、シシウドなど多くの花で吸蜜する。
類似種: ヒメクロトラカミキリ、ムネモンアカネトラカミキリに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種、個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、カマキリ類のほか、造網性クモ類。幼虫は捕食性コメツキムシ類の幼虫、ヒラタムシ類、カッコウムシ類など。
寄生:


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