ミドリカミキリ

緑髪切虫 (カミキリムシ科)


エノキ葉上の♂
2003/6/14 富津市東大和田
ミドリカミキリ (カミキリムシ科 カミキリ亜科 ミドリカミキリ族)
Chloridolum (Leontium)  viride  (Thomson, 1864)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。低山地~山地まで汎く分布する。島嶼では礼文、利尻、隠岐、壱岐、対馬、種子島、屋久島で記録されている。
県内: 主に南部の丘陵地帯に棲息し、北部では稀。
国外: 朝鮮半島、中国大陸(華北)、樺太、南千島に分布する。 標式産地は東アジア(Asie orientale)と記されている。
変異 形態: 亜種区分は認められていないが、各地で特異な色彩変異が知られる。稀に体色が青紫色や銅色の個体が出現する。
季節:
性差: ほぼ同型。一般に♀は♂よりやや大型で、♂の触角は♀よりはるかに長い。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、伐採地など。幼虫は潜材性
発生: 年1回。7月~9月に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。材内で摂食しながら冬を越す。
行動: 昼行性。飛翔は活発で行動は敏速。日中盛んに飛翔し、多くの花に集まる。
食性 幼虫: 食植性/(枯木)。ブナ科コナラクヌギ、ミズナラ(ナラ類)、クリが主。ほかにミズキ科のミズキ、マツ科のアカマツ等にもつく。クヌギやコナラの場合、林内に設置されたシイタケの原木を利用することが多い。
成虫: 食植性/花蜜。ノイバラ、ウツギ、イボタノキ、ノリウツギ、リョウブ、ヒメジョオン、シシウドなど多くの花に集まる。
類似種: 近縁種のオオシマミドリカミキリ、ヤクシマミドリカミキリに酷似するが、県内には分布しない。
保 護: 千葉市:、神奈川県:
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、カマキリ類のほか、造網性クモ類。幼虫は捕食性コメツキムシ類の幼虫、ヒラタムシ類など。
寄生:


メイン