イチモンジカメノコハムシ

一文字亀甲葉虫 (ハムシ科)


ムラサキシキブ葉上の個体
2003/5/4 千葉市緑区
イチモンジカメノコハムシ (ハムシ科 カメノコハムシ亜科)
Thlaspida cribrosa  (Boheman, 1855)
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、沖永良部島、沖縄本島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、台湾、インドシナ、ミャンマー~インド。標式産地はアッサム~東インド。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。
生態 環境:
発生: 年1回。越冬成虫は4月~6月上旬、新成虫は8月~9月に見られる。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。卵は1個ずつ卵嚢に包まれて食草の葉裏に産付される。幼虫は又状突起に脱皮殻を残し、これに排泄物を多量に付着させて大きな糞塊にする習性がある。蛹化は葉裏で、糞塊をつけたまま行われる。
食 性 食植性/クマツヅラ科ムラサキシキブヤブムラサキ。やや細長い特徴的な食痕を残す。
類似種: セモンジンガサハムシに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


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