カメノコハムシ

亀甲葉虫 (ハムシ科)


林縁で休む個体
2003/5/3 千葉市緑区
カメノコハムシ (ハムシ科 カメノコハムシ亜科)
Cassida (Cassida) nebulosa  Linnaeus, 1758
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では利尻、礼文、佐渡、伊豆諸島(三宅島)、対馬で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国、モンゴル、シベリア~欧州に分布する。標式産地は欧州。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。
生態 環境: 草上性。各種樹林の林縁、草原、畑地、荒蕪地、公園など。比較的明るい環境を好む。
発生: 年2回。越冬成虫は4月~6月下旬、新成虫は7月~9月下旬、第2化成虫は8月下旬~10月上旬に見られる。
越冬: 成虫。新成虫は第1化、第2化共に落葉下などで越冬する。
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。卵は5月中旬頃から食草に産付される。1個ずつ2層の幕に包まれ、15個~20個程度を3層に分けて卵鞘に産み付けられるが、排泄物は付着させない。幼虫は又状突起につけた脱皮殻に淡黄色の排泄物を付着させるが、量は少なく脱落することが多い。食草の葉裏などで蛹化する。
食 性 食植性/アカザ科アカザシロザ、テンサイなど。
類似種: ヒメカメノコハムシ、ヒメジンガサハムシに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


ヒメカメノコハムシ

姫亀甲葉虫 (ハムシ科)


林縁で休む個体
2003/6/14 千葉市緑区
ヒメカメノコハムシ (ハムシ科 カメノコハムシ亜科)
Cassida (Cassida) piperata  Hope, 1842
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(三宅島)、対馬、壱岐、男女群島、甑島、屋久島、奄美大島、沖縄本島、石垣島、西表島、与那国島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、東シベリア、台湾、フィリピン、インドシナ東部に分布する。標式産地は「日本」とのみ記される。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。
生態 環境: 草上性。各種樹林の林縁、草原、畑地、荒蕪地、公園など。比較的明るい環境を好む。
発生: 年2回。越冬成虫は4月~6月下旬、新成虫は7月~9月下旬、第2化成虫は8月下旬~10月中旬に見られる。
越冬: 成虫。新成虫は第1化、第2化共に落葉下などで越冬する。
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。卵は5月中旬頃から食草に産付される。卵は1個ずつ2層の幕に包まれるが、糞を付着させることはない。幼虫は又状突起に脱皮殻をつけるが1齢期を除き排泄物を付着させることはない。食草の葉裏などで蛹化する。
食 性 食植性/アカザ科アカザシロザヒユ科イノコヅチ類イヌビユなど。
類似種: カメノコハムシ、ヒメジンガサハムシに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


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