分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(三宅島)、対馬、壱岐、五島列島、甑島で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸東部に分布する。標式産地は「日本」とのみ記される。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。色調は赤褐色~黄褐色まで若干の変化がある。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。 |
生態 |
環境: |
樹上性。広葉樹を中心とする二次林、里山、斜面林など各種樹林とその林縁。 |
発生: |
年1回。越冬成虫は4月中旬~5月に見られ、新成虫は8月~9月に見られる。詳細な周年経過は不明である。 |
越冬: |
成虫。 |
行動: |
昼行性。活動は不活発。卵は4月下旬頃から食樹に1個ずつ産付されるが、その際に卵を糸状の分泌物で食草に固定し、さらに回転させながら葉の小片で表面を隠す。孵化した幼虫はそれを利用して幼虫殻を作り、それを背負ったまま移動する。 |
食 性 |
食植性/葉。広食性。ブナ科コナラ属ののコナラ、クヌギ、ミズナラ、ヤナギ科ヤナギ類、バラ科サクラ類、ミズキ科のミズキなどが知られる。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。和名は見ての通りの形状に由来する。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。 |
寄生: |
- |