キイロナガツツハムシ

黄色長筒葉虫 (ハムシ科)


林縁で休息する個体
2003/7/6 千葉市緑区
キイロナガツツハムシ (ハムシ科 ナガツツハムシ亜科)
Smaragdina nipponensis  (Chûjô, 1951)
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、壱岐、奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 台湾、中国大陸(華中・華南)に分布する。標式産地は本州、四国、九州。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、腹部と脚の色彩には黄褐色、赤褐色、暗褐色など変異が大きい。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする里山、二次林、植林地などの各種樹林とその林縁。
発生: 年1回。5月~7月に見られる。周年経過についてははっきりしない。
越冬: 幼虫(終齢)。幼虫殻の中で越冬し、翌春そのまま蛹化する。
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。産卵の際には、卵に自分の糞を塗りつけて固め、地上に落とす。幼虫は自らの糞を固めて幼虫殻を作り、その中で生活する。終齢は3齢。蛹化もこの殻の中で体を反転させて行う。
食 性 食植性/広食性。ニレ科エノキ属のエノキ、エゾエノキ、カバノキ科クマシデ属のクマシデ、アカシデ、イヌシデ、ブナ科のコナラ、クヌギ、クリ、ヤナギ科ヤナギ類、バラ科サクラ類、ミズキ科のミズキなどが知られる。
類似種:
保 護: 神奈川県:
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


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