分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、壱岐、奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
台湾、中国大陸(華中・華南)に分布する。標式産地は本州、四国、九州。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていないが、腹部と脚の色彩には黄褐色、赤褐色、暗褐色など変異が大きい。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。 |
生態 |
環境: |
樹上性。広葉樹を中心とする里山、二次林、植林地などの各種樹林とその林縁。 |
発生: |
年1回。5月~7月に見られる。周年経過についてははっきりしない。 |
越冬: |
幼虫(終齢)。幼虫殻の中で越冬し、翌春そのまま蛹化する。 |
行動: |
昼行性。活動はあまり活発でない。産卵の際には、卵に自分の糞を塗りつけて固め、地上に落とす。幼虫は自らの糞を固めて幼虫殻を作り、その中で生活する。終齢は3齢。蛹化もこの殻の中で体を反転させて行う。 |
食 性 |
食植性/葉。広食性。ニレ科エノキ属のエノキ、エゾエノキ、カバノキ科クマシデ属のクマシデ、アカシデ、イヌシデ、ブナ科のコナラ、クヌギ、クリ、ヤナギ科ヤナギ類、バラ科サクラ類、ミズキ科のミズキなどが知られる。 |
類似種: |
- |
保 護: |
神奈川県:R。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。 |
寄生: |
- |