分布 |
国内: |
本州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、シベリア東部に分布する。標式産地はシベリア。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。前翅の斑紋は安定しているが、前胸背板の色彩に個体変異がある |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。 |
生態 |
環境: |
樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。幼虫は地上性。 |
発生: |
年1回。4月下旬~6月に見られる。 |
越冬: |
幼虫(終齢)。晩秋に老熟した幼虫はそのまま越冬し、翌春蛹化する。 |
行動: |
昼行性。活動は比較的活発。産卵の際には、卵に自分の糞を塗りつけて固め、地上に落とす。幼虫は自らの糞を固めて幼虫殻を作り、その中で生活する。終齢は3齢。蛹化もこの殻の中で体を反転させて行う。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。各種広葉樹を利用するものと考えられる。 |
成虫: |
食植性/葉。広食性。マメ科のハギ類、ヤナギ科ヤナギ類、カバノキ科のハンノキ、ケヤマハンノキ、バラ科のズミなど。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種だが、個体数はそれほど多くない。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。 |
寄生: |
- |