クワノミハムシ

桑蚤葉虫 (ハムシ科)


ミカンの葉上で静止する個体
2003/9/25 館山市作名
クワノミハムシ (ハムシ科 ノミハムシ亜科)
Luperomorpha funesta  (Baly, 1874)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。斑紋と色調に顕著な個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、果樹園、畑地など。
発生: 年1回?
越冬: 成虫?
行動: 昼行性。飛翔は緩やかで、活動はあまり活発でないが、危険を感じるとすばやく跳ねて、行方をくらます。
食 性 食植性/。広食性の傾向が強い。マメ科のマメ類、ミカン科のミカン類、クワ科のクワ、ヒメコウゾ、アカザ科のテンサイなどが知られる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。幼生期の生態ははっきりしない。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


キアシノミハムシ

黄脚蚤葉虫 (ハムシ科)


フジの若葉にとまる個体
2004/5/5 千葉市緑区
キアシノミハムシ (ハムシ科 ノミハムシ亜科)
Luperomorpha tenebrosa  (Jacoby, 1885)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、甑島などで記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 台湾に分布する。標式産地は神戸。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。
生態 環境: 樹上性。各種樹林とその林縁、社寺境内、公園など。幼虫は潜葉性
発生: 年1回。越冬成虫が4月~6月、新成虫は8月~9月に見られる。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動はあまり活発でないが、危険を感じると跳ねて行方をくらます。卵は食草の組織内に1個ずつ産み込まれ、分泌物で蓋をする習性がある。幼虫は潜葉性で、葉肉を食い進みながら成長する。老熟すると土中に入って蛹化する。
食 性 食植性/マメ科フジハギ類のほか、マメ類各種。幼虫は潜葉性で葉肉を食べる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


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