ヒメテントウノミハムシ

姫天道蚤葉虫 (ハムシ科)


林縁で静止する個体
2004/5/9 千葉市緑区
ヒメテントウノミハムシ (ハムシ科 ノミハムシ亜科)
Argopistes tsekooni  Chen,1934
分布 国内: 本州、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、五島列島から記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸に分布する。 標式産地は中国。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、色彩に著しい個体変異が知られる。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。比較的薄暗い環境を好む。
発生: 年1回。越冬成虫が4月~6月、新成虫は8月~9月に見られる。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動はあまり活発でないが、危険を感じると跳ねて行方をくらます。
食 性 食植性/モクセイ科イボタ属イボタノキオオバイボタ、ミヤマイボタ、サイゴクイボタなど。
類似種: オオアカマルノミハムシに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数は少なくないが、小さいため目にすることは多くない。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


ヘリグロテントウノミハムシ

縁黒天道蚤葉虫 (ハムシ科)


林縁で休息する個体
2004/6/27 千葉市緑区
ヘリグロテントウノミハムシ (ハムシ科 ノミハムシ亜科)
Argopistes coccinelliformis  Csiki, 1940
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆諸島(三宅・八丈)、小笠原(父島)、甑島列島、種子島、屋久島以南の南西諸島のほぼ全域で記録されている。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、台湾、インドシナに分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。斑紋と色調に顕著な個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、人家の庭など。幼虫は潜葉性
発生: 年1回2回。越冬成虫は4月中旬、新成虫は6月下旬に姿を見せるが、越冬成虫の一部は夏まで生存し、その後再び産卵することがある。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。飛翔は比較的緩やかで、活動はあまり活発でないが、危険を感じるとすばやく跳ねて行方をくらます。新成虫は特に9月頃までは不活発であるという。越冬成虫は5月~6月に食樹の葉表に埋め込むように産卵し、その上を分泌物で覆う。幼虫は潜葉性で食樹の葉肉を食い進むが、各齢期にかかわらず、その葉を食い尽くすとほかの葉に移り、穿孔することができるという。蛹化は土中で行われる。
食 性 食植性/モクセイ科ネズミモチトウネズミモチヒイラギヒイラギモクセイキンモクセイギンモクセイなど。
類似種: 同属のテントウノミハムシに酷似する。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


メイン