クワハムシ

桑葉虫 (ハムシ科)


エノキの葉で静止する個体
2003/5/4 千葉市緑区
クワハムシ (ハムシ科 ヒゲナガハムシ亜科)
Fleutiauxia armata  (Baly, 1874)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では利尻、佐渡、対馬、壱岐、屋久島。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、東シベリアに分布する。 標式産地は長崎、兵庫、対馬、満州とされる。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は頭部に臼状の突起を有する。♀は一般的に♂よりやや大く、成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。
生態 環境: 樹上性。二次林、里山、湿地林など広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、桑畑、果樹園、公園など。幼虫は地中性
発生: 年1回。4月~6月に見られる。
越冬: 幼虫(老熟)。
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。卵は5月ごろから食草の根際に2個~3個ずつ産付される。幼虫は土中で成長し、老熟するのにおよそ3ヶ月を要するとされる。老熟幼虫はそのまま越冬後に蛹化する。
食 性 食植性/(幼虫)・(成虫)。広食性。クワ科のヤマグワ、ヒメコウゾのほか、ブナ科のコナラ、クヌギ(ナラ類)、クリ、マメ科のフジ、ヤマノイモ科のヤマノイモ、オニドコロ、ユリ科のアマドコロ、ナルコユリ、ホウチャクソウなど。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


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