ウリハムシ

瓜葉虫 (ハムシ科)


千葉市緑区
ウリハムシ (ハムシ科 ヒゲナガハムシ亜科)
Auracophora indica  (Gmelin, 1790)
分布 国内: 本州、四国、九州。 平地~山地に汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(三宅島・八丈島)、隠岐、対馬、壱岐、五島列島、甑島、種子島、屋久島、トカラ列島、奄美群島、沖縄諸島、大東諸島、八重山諸島。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸 、シベリア、台湾、東南アジア全域~インド、セイロン、南太平洋諸島に分布する。標式産地はインド。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。
生態 環境: 草上性。林縁、荒蕪地、畑地、路傍、公園、人家の庭など、食草の生育するあらゆる環境に進出している。
発生: 年1回。越冬成虫が4月~6月中旬、新成虫が8月~11月に見られる。
越冬: 成虫。地上の落ち葉下、朽木の樹皮下、岩の隙間などで集団で越冬する。
行動: 昼行性。活動は比較的活発で、盛んに飛翔する。成虫は葉を食べる際に特徴的な食痕を残す。卵は5月~6月に、食草の葉上に卵塊で産付される。
食 性 食植性/ウリ科カラスウリスズメウリアレチウリなどの野生種のほか、カボチャキュウリスイカなど多くの栽培種。このほか、成虫はフジ(マメ科)、ナデシコ類(ナデシコ科)にも集まる。
類似種: ウリハムシモドキに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: クロウリハムシと共に、ウリ類の大害虫として著名。大発生することもある。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


クロウリハムシ

黒瓜葉虫 (ハムシ科)


カラスウリ葉上の♀ 交尾
2001/11/23 千葉市緑区 2003/5/7 千葉市緑区
クロウリハムシ 原名亜種 (ハムシ科 ヒゲナガハムシ亜科)
Aulacophora nigripennis nigripennis  Motschulsky, 1857
分布 国内: 本州、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆諸島(三宅島)、対馬、壱岐、五島列島、甑島、種子島、屋久島、トカラ列島、奄美群島、沖縄諸島、大東諸島、八重山諸島。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、東シベリア、台湾に分布する。標式産地は「日本」とのみ記される。
変異 形態: 三宅島と奄美大島以南の琉球列島産は別亜種(ssp. nitidipennis Chûjô,1935)とされる。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。
生態 環境: 林縁、荒蕪地、畑地、路傍、公園、人家の庭など、食草の生育するあらゆる環境に進出している。
発生: 年1回。越冬成虫が4月下旬~6月下旬、新成虫が8月~11月中旬に見られる。
越冬: 成虫。上の落ち葉下、朽木の樹皮下、岩の隙間などで集団で越冬する。
行動: 昼行性。活動は比較的活発で、盛んに飛翔する。成虫は後食の際に顕著な食痕を残す。卵は5月~6月に、食草の葉上に卵塊で産付される。
食 性 食植性/ウリ科カラスウリスズメウリアレチウリなどの野生種のほか、カボチャキュウリスイカなど多くの栽培種。このほか成虫はフジ(マメ科)、エノキ(ニレ科)などにも集まる。
類似種: ヒメクロウリハムシ、ルリバネウリハムシに似るが、県内には棲息しない。
保 護: 指定されていない。
その他: ウリハムシと共に、ウリ類の大害虫として著名。大発生することがある。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


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