イチゴハムシ

苺葉虫 (ハムシ科)


スイバの葉上で静止する♀ 交尾
2003/4/29 千葉市緑区(昭和の森湿性植物園) 2003/4/29 千葉市緑区(昭和の森湿性植物園)
イチゴハムシ (ハムシ科 ヒゲナガハムシ亜科)
Galerucella grisescens  (Joannis, 1866)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では利尻、伊豆諸島(三宅島)、対馬、壱岐、五島列島、甑島、種子島、屋久島、沖縄本島、石垣島、西表島。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、モンゴル、シベリア~欧州、樺太、台湾に分布する。標式産地はシシリー島。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。
生態 環境: 草上性。各種樹林の林縁、草原、荒蕪地、田畑、路傍、公園など。比較的明るい環境を好む。
発生: 多化性。寒冷地で年2回~3回、暖地では年5回程度。県内では年4回5回。成虫は4月~11月に見られる。
越冬: 成虫。地上の落ち葉下、朽木の樹皮下、岩の隙間などで集団で越冬する。
行動: 昼行性。活動は比較的活発。卵は食草の葉裏に10個~30個程度の卵塊で産付される。食草の葉裏で蛹化する。
食 性 食植性/バラ科栽培種オランダイチゴタデ科ミゾソバイタドリオオイタドリギシギシ類スイバ類など。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: オランダイチゴの害虫として有名。個体数は比較的多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


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