アオバネサルハムシ

青翅猿葉虫 (ハムシ科)


食草の葉表で静止する個体
2005/6/29 千葉市緑区
アオバネサルハムシ (ハムシ科 ノミハムシ亜科)
Basilepta fulvipes  (Motschulsky, 1860)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では粟島、冠島、伊豆諸島(三宅)、対馬、五島列島、甑島、種子島、屋久島で記録されている。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、蒙古、シベリア、台湾に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、色調に極めて顕著な個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。
生態 環境: 草上性。草原、畑地、各種樹林の林縁、公園、人家の庭、荒蕪地など。幼虫は地中性
発生: 年1回。6月下旬~8月中旬に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。土中でそのまま越冬する。
行動: 昼行性。飛翔は比較的緩やかで活動はあまり活発でないが、危険を感じるとすばやく葉裏などに隠れる。。幼虫は地中で生活し、そのまま土中で土窩を作って蛹化する。
食 性 食植性/(幼虫)・(成虫)。キク科ヨモギ類が知られる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


チャイロサルハムシ

茶色猿葉虫 (ハムシ科)


ケヤマハンノキ葉上の個体 交尾
2004/6/16 千葉市緑区 2004/6/16 千葉市緑区
チャイロサルハムシ (ハムシ科 サルハムシ亜科)
Basilepta balyi  (Harold, 1877)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。島嶼では利尻、佐渡、伊豆諸島(三宅・八丈)。
県内: 南部を中心に棲息するが、食樹の関係からやや局地的傾向を示す。
国外: 千島列島に分布する。 標式産地は箱根。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。
生態 環境: 樹上性。二次林、湿地林、斜面林など広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。幼虫は地中性
発生: 年1回。5月~6月に見られる。
越冬: 幼虫
行動: 昼行性。食樹の葉表で見つかることが多い。幼虫は地中で生活する。越冬後蛹室を作って蛹化する。羽化した成虫は直ちに野外に出る。
食 性 食植性/(幼虫)・(成虫)。カバノキ科ハンノキ属ハンノキケヤマハンノキ(ヤマハンノキ)。幼虫は地中で鬚根を食べる。
類似種: ドウガネサルハムシに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


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