分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。 |
県内: |
市街地を除き汎く全域に棲息するが、食樹の関係からやや局地的。 |
国外: |
中国大陸(東北部)、樺太、 千島列島、蒙古、東シベリア~欧州。原名亜種は国外産を含み、標式産地は欧州。 |
変異 |
形態: |
本州西南部産(ssp. tsutsuii Nakane, 1955)、四国・九州産(ssp. insularis (Chujo, 1940))がそれぞれ別亜種とされる。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。 |
生態 |
環境: |
樹上性。里山、二次林、湿地林、斜面林など広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。 |
発生: |
年1回。越冬成虫が4月下旬~5月下旬、新成虫が6月下旬~9月に見られる。 |
越冬: |
成虫。 |
行動: |
昼行性。飛翔は緩やかだが、活動は比較的活発。越冬成虫は5月下旬頃から、食樹の葉表に卵塊で産卵する。幼虫は顕著な集合性を示し、横一列に並んで摂食することが多い。老熟幼虫は食樹の葉裏に懸垂して蛹化する。 |
食 性 |
食植性/葉。カバノキ科のハンノキ、ケヤマハンノキ(ヤマハンノキ)などハンノキ類。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種だが、分布はやや局地的。ただ産地での個体数は多い。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。 |
寄生: |
- |