トホシハムシ

十星葉虫 (ハムシ科)


ケヤマハンノキ葉上で静止する個体
2004/6/15 千葉市緑区
トホシハムシ (ハムシ科 ハムシ亜科)
Gonioctena (Gonioctena) japonica  Chûjô et Kimoto, 1960
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸(華中・華南)、台湾、ベトナムに分布する。 標式産地は北海道、本州、四国とされる。
変異 形態: 若干の地理的変異が知られるが、亜種区分には至らない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。
生態 環境: 樹上性。里山、二次林、湿地林、斜面林など広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。
発生: 年1回。越冬成虫は4月下旬~6月、新成虫は6月下旬~8月に見られる。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動は比較的活発。卵は食草の葉裏に卵塊で産付され、成虫には卵を保護する習性があるものと考えられている。。幼虫成虫共に顕著な集合性があ り、刺激に対して一斉に腹端を持ち上げる習性がある。蛹化は土中で行われ、1週間ほどで羽化し、野外に出る。
食 性 食植性/カバノキ科ハンノキケヤマハンノキ(ヤマハンノキ)、クマシデなど。幼虫は葉脈を残して葉肉のみを食べる。
類似種: ヤツボシハムシに似るが、本種のほうが体は平たく、黒色斑紋の数が異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


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