コガタルリハムシ

小型瑠璃葉虫 (ハムシ科)


ギシギシを食べる♀ 下草で静止する♂
2003/4/13 千葉市緑区 2003/5/4 千葉市緑区
コガタルリハムシ (ハムシ科 ハムシ亜科)
Gastrophysa atrocyanea  Motschulsky, 1860
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸 、東シベリア、台湾、ベトナムに分布する。標式産地は東シベリアとされる。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。特に♀の成熟個体は腹部が非常に大きくなるので区別しやすい。
生態 環境: 草上性。草原、林縁、荒蕪地、公園、路傍など。比較的明るい環境を好む。
発生: 年1回。3月下旬~6月に見られる。
越冬: 成虫。初夏に羽化した成虫はそのまま地中の蛹室内で冬を越す。
行動: 昼行性。活動は比較的活発。卵は食草の葉裏に卵塊で産付される。幼虫成虫共に集合性があり、大抵の場合は集団で暮らしている。
食 性 食植性/タデ科スイバギシギシ類。幼虫は葉脈を残して葉肉のみを食べる。
類似種: カミナリハムシ類に似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数は非常に多い。集団で食草を食い尽くすため、牧草地へのギシギシ類の侵入阻止のための生物農薬としての役割が研究されたが、残念ながら実用にはいたらなかったという。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


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