ヨモギハムシ

蓬葉虫 (ハムシ科)


やや褐色を帯びた個体 黒藍色の個体
2002/11/21 館山市国分 2003/5/4 千葉市緑区
ヨモギハムシ (ハムシ科 ハムシ亜科)
Chrysolina aurichalcea  (Mannerheim, 1825)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼ではトカラ列島、奄美大島、沖縄本島。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、モンゴル、シベリア~欧州(中部)、台湾、インドシナに分布する。標式産地はアルタイ。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、色彩に顕著な個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。
生態 環境: 草上性。草原、林縁、荒蕪地、公園、路傍など。
発生: 年1回。4月~11月に見られる。
越冬:
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。ほとんど飛翔しないが、稀に飛翔するものがあらわれる。卵は、晩秋に食草の根元付近に卵塊で産付される。
食 性 食植性/キク科ヨモギ類ヨメナ類フキゴボウハハコグサ類など。
類似種: オオヨモギハムシ、クロルリハムシに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


オオルリハムシ

大瑠璃葉虫 (ハムシ科)


食草上で静止する個体
2006/6/3 香取郡東庄町笹川
オオルリハムシ (ハムシ科 ハムシ亜科)
Chrysolina virgata  (Motschulsky, 1860)
分布 国内: 本州。低地~平地が中心。島嶼では佐渡で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息するが、産地は局地的。県内では利根川河川敷が比較的安定した産地である。
国外: 朝鮮半島、中国大陸(東北部)、シベリアに分布する。
変異 形態: 亜種区分は認められていないが、比較的顕著な地理的変異を示し、寒冷地及び日本海側の個体は全体が黒青色ないし黒藍色で、暖地の個体は赤みが強くなる。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は一般的に♂よりやや大きい。
生態 環境: 草上性。湿地や河川周辺の草原が中心。蛹は地中性
発生: 年1回。6月~9月上旬に見られる。産卵は9月に行われ、孵化した幼虫は1ヶ月程度で3齢期を経たのち土中に潜り、前蛹となる。
越冬: 前蛹。土中に土窩をつくり、その中で越冬する。
行動: 昼行性。活動は不活発で、行動は緩慢。前翅の肩部が発達しているため、飛翔可能と考えられるが、ほとんど飛ぶことはない。幼虫は集合せず単独で生活する。蛹化は土中で行われる。
食 性 食植性/シソ科シロネエゴマクルマバナ
類似種:
保 護: 千葉県:、千葉市:、神奈川県:En
その他: 和名のごとく非常に大型のハムシで、県内最大種。産地はかなり局地的だが、良好な場所では多産することもある。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類、カマキリ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。幼虫はカマキリ類、クチブトカメムシ類、アシナガバチ類など。
寄生:


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