ヒゲコメツキ

髭米搗虫 (コメツキムシ科)


ムシトリナデシコの花上で静止する♂ 飛び立つ♀
2004/6/23 千葉市緑区 2002/5/17 袖ヶ浦市吉野田
ヒゲコメツキ (コメツキムシ科 ヒゲコメツキ亜科)
Pectocera fortunei  Candeze, 1873
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では粟島、佐渡、伊豆諸島(神津)、壱岐、対馬、屋久島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: 異型。触角は♂が枝の長い櫛状、♀は鋸歯状、♂は♀より細身で、前胸背板は台形だが側縁は♂がややえぐれ、♀は直線状。
生態 環境: 樹上性草上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。
発生: 年1回。5月~7月に見られる。
越冬: 幼虫
行動: 昼行性。飛翔は比較的緩やかだが、活動は活発。幼虫は潜材性、もしくは地中性
食性 幼虫: 捕食性。朽木の材内や腐食土中の小昆虫、コガネムシ類、クワガタムシ類の幼虫を捕食する。
成虫: 食植性/樹液花蜜花粉。クヌギやコナラ、ヤナギ類などの樹液に集まるほか、ムシトリナデシコ、ヤブガラシなど多くの花を訪れる。
類似種: オオクロヒゲコメツキに似るが、はるかに小型。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: オオイシアブ、アオメムシヒキ、シオヤムシヒキなどの大型ムシヒキアブ類、ヨコヅナサシガメ、アカサシガメなどのサシガメ類、クチブトカメムシ類のほか、造網性クモ類など。
寄生:


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