ビロードコガネ

天鵞絨黄金虫 (コガネムシ科)


2001/4/4 木更津市中尾
ビロードコガネ 原名亜種 (コガネムシ科 コフキコガネ亜科 ビロードコガネ族)
Maladera (Maladera) japonica japonica  (Motschulsky, 1860)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(利島)、隠岐、対馬、五島列島、屋久島(?)、宮古島、石垣島、西表島。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、済州島、中国(?)に分布する。本亜種には済州島産を含み、基産地は日本(江戸)。
変異 形態: 宮古島~八重山諸島産は別亜種(ssp. yaeyamana Nomura, 1963)とされる。本土地域での地理的変異は知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。♂の触角片状部は♀より長いが、柄部の2倍には達しない。
生態 環境: 草上性。各種樹林の林縁、草原、市街地の公園など。日当たりのよい環境を好む。幼虫は地中性
発生: 年1回。4月~8月に見られる。
越冬: 成虫。秋に羽化した幼虫はそのまま蛹室で越冬する。
行動: 基本的には昼行性だが、夜間に燈火に飛来することも少なくない。日中多くの花を訪れる。
食性 幼虫: 食植性/。広食性で様々な植物を利用するが、草本につくことが多い。
成虫: 食植性/花粉。広食性で様々な植物を利用するが、草本につくことが多い。タンポポ類、ハルジオン、ヒメジョオン、カラスノエンドウなどの花によく集まる。
類似種: ビロードコガネ類はいずれも酷似していて判別が困難。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどのムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: ヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


ヒメビロードコガネ

姫天鵞絨黄金虫 (コガネムシ科)


フジの葉を食べる個体
2002/4/20 木更津市矢那
ヒメビロードコガネ (コガネムシ科 コフキコガネ亜科 ビロードコガネ族)
Maladera (Maladera) orientalis  (Motschulsky, 1857)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(利島・新島)、隠岐、奄美大島(?)。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、モンゴル、樺太、台湾(?)に分布する。基産地は日本(横浜・箱根・越前)。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。♂の触角片状部は♀より長いが、柄部の2倍には達しない。
生態 環境: 草上性。各種樹林の林縁、草原、市街地の公園など。日当たりのよい環境を好む。幼虫は地中性
発生: 年1回。4月~8月に見られる。
越冬: 成虫。秋に羽化した幼虫はそのまま蛹室で越冬する。
行動: 基本的には昼行性だが、夜間に燈火に飛来することも少なくない。日中多くの花を訪れる。
食性 幼虫: 食植性/。広食性で様々な植物を利用するが、草本につくことが多い。
成虫: 食植性/花粉。広食性で様々な植物を利用するが、草本につくことが多い。タンポポ類、ハルジオン、ヒメジョオン、カラスノエンドウなどの花によく集まる。
類似種: ビロウドコガネ類はいずれも酷似していて判別が困難。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどのムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: ヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


マルガタビロードコガネ

丸形天鵞絨黄金虫 (コガネムシ科)


コナラの葉を食う♀
2005/5/26 千葉市緑区
マルガタビロードコガネ (コガネムシ科 コフキコガネ亜科 ビロードコガネ族)
Maladera (Maladera) secreta  (Brenske, 1897)
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆大島、隠岐、対馬、五島列島、屋久島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 台湾、中国大陸、済州島(?)に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♂の触角片状部は♀より長いが、柄部の2倍には達しない。
生態 環境: 草上性。各種樹林の林縁、草原、市街地の公園など。日当たりのよい環境を好む。幼虫は地中性
発生: 年1回。4月~8月に見られる。
越冬: 成虫。秋に羽化した幼虫はそのまま蛹室で越冬する。
行動: 基本的には昼行性だが、夜間に燈火に飛来することも少なくない。
食性 幼虫: 食植性/。広食性で様々な植物を利用するが、草本につくことが多い。
成虫: 食植性/花粉。広食性で様々な植物を利用するが、草本につくことが多い。タンポポ類、ハルジオン、ヒメジョオン、カラスノエンドウなどの花によく集まる。
類似種: ビロウドコガネ類はいずれも酷似していて判別が困難。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどのムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: ヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


アカビロードコガネ

赤天鵞絨黄金虫 (コガネムシ科)


コナラの葉を食う個体
2005/7/18 千葉市緑区
アカビロードコガネ (コガネムシ科 コフキコガネ亜科 ビロードコガネ族)
Maladera (Maladera) castanea  (Arrow, 1913)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では色丹、佐渡、伊豆諸島、隠岐、壱岐、対馬、五島列島、口永良部、種子島、屋久島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、台湾、樺太、北米大陸に分布するが、近似の別種の可能性がある。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♂の触角片状部は♀より長いが、柄部の2倍には達しない。
生態 環境: 草上性。各種樹林の林縁、草原、市街地の公園など。日当たりのよい環境を好む。幼虫は地中性
発生: 年1回。4月~8月に見られる。
越冬: 成虫。秋に羽化した幼虫はそのまま蛹室で越冬する。
行動: 基本的には昼行性だが、夜間に燈火に飛来することも少なくない。
食性 幼虫: 食植性/。広食性で様々な植物を利用するが、草本につくことが多い。
成虫: 食植性/花粉。広食性で様々な植物を利用するが、草本につくことが多い。タンポポ類、ハルジオン、ヒメジョオン、カラスノエンドウなどの花によく集まる。
類似種: ビロウドコガネ類はいずれも酷似していて判別が困難。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどのムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: ヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


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