ナエドコチャイロコガネ

苗床茶色黄金虫 (コガネムシ科)


春に野外に出る♀
2004/4/11 君津市七里川渓谷
ナエドコチャイロコガネ (コガネムシ科 コフキコガネ亜科 ビロウドコガネ族)
Sericania mimica  Lewis, 1895
分布 国内: 本州、四国。平地~山地に汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種。国外では記録されていない。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は触角の片状部が長い。♀は一般に♂より大型。
生態 環境: 樹上性。スギ植林地、あるいはクヌギ、コナラなどを中心とした二次林、遷移林やその林縁。幼虫は地中性
発生: 年1回。4月上旬~8月下旬に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。
行動: 夜行性。燈火に飛来するもある。日中は地上の落ち葉の下などに潜んで休息している。
食 性 食植性/(成虫)・(幼虫)。広食性で様々な樹木を利用する。
類似種: チャイロコガネ群各種に似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどの大型ムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: ヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


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