分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、対馬、壱岐、五島列島、甑島列島、種子島、屋久島。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸に分布する。基産地は日本(下田)。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。色彩に著しい変異があり、黄化型(var. sublicora Motschulsky, 1857)、黒化型(var. caminaria Reitter, [1904])など多くの変異型が知られる。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♂は触角の片状部が長い。♀は一般に♂より大型。 |
生態 |
環境: |
草上性。各種樹林の林縁、草原など。日当たりのよい環境を好む。幼虫は地中性。 |
発生: |
年1回。5月~8月に見られる。 |
越冬: |
幼虫(非休眠)。 |
行動: |
昼行性。燈火に飛来することはない。夜間は地上の落ち葉の下などに潜んで休息している。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/根。広食性で様々な植物を利用するが、草本につく傾向がある。 |
成虫: |
食植性/花蜜・花粉。ニワトコ、ハルジオン、ヒメジョオン、ウツギ、イボタノキ、ガマズミ、ノリウツギ、シシウド、セリ等の花に集まることが多い。 |
類似種: |
アシナガコガネに似るが、斑紋が異なる。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどのムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。 |
寄生: |
ヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。 |