アシナガコガネ

脚長黄金虫 (コガネムシ科)


ヒメジョオン花上の個体
アシナガコガネ (コガネムシ科 コフキコガネ亜科 アシナガコガネ族)
Hoplia (Euchomoplia) communis  Waterhouse, 1875
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地に汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(大島)、壱岐、五島列島、屋久島。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種。国外では記録されていない。基産地は日本(長崎・横浜)。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。顕著な個体変異が知られ、背面に明瞭な黒色斑紋をもつものはモンアシナガコガネ(var. macurlata Bates, 1889)と呼ばれる。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は触角の片状部が長い。♀は一般に♂より大型。
生態 環境: 草上性。各種樹林の林縁、草原、公園など。日当たりのよい環境を好む。幼虫は地中性
発生: 年1回。4月中旬~8月下旬に見られる
越冬: 幼虫(非休眠)。
行動: 昼行性。 燈火に飛来することはない。夜間は地上の落ち葉の下などに潜んで休息している。
食性 幼虫: 食植性/広食性で様々な植物を利用するが、草本につく傾向がある。
成虫: 食植性/花蜜花粉。ニワトコ、ハルジオン、ヒメジョオン、ウツギ、イボタノキ、ガマズミ、ノリウツギ、シシウド、セリ等の花に集まることが多い。
類似種: ヒメアシナガコガネに似るが斑紋が異なる。
保 護: 東京都:UK(伊豆諸島)
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどのムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: ヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


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