分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~山地に汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(大島)、壱岐、五島列島、屋久島。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
現在のところ日本特産種。国外では記録されていない。基産地は日本(長崎・横浜)。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。顕著な個体変異が知られ、背面に明瞭な黒色斑紋をもつものはモンアシナガコガネ(var. macurlata Bates, 1889)と呼ばれる。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♂は触角の片状部が長い。♀は一般に♂より大型。 |
生態 |
環境: |
草上性。各種樹林の林縁、草原、公園など。日当たりのよい環境を好む。幼虫は地中性。 |
発生: |
年1回。4月中旬~8月下旬に見られる |
越冬: |
幼虫(非休眠)。 |
行動: |
昼行性。 燈火に飛来することはない。夜間は地上の落ち葉の下などに潜んで休息している。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/根。広食性で様々な植物を利用するが、草本につく傾向がある。 |
成虫: |
食植性/花蜜・花粉。ニワトコ、ハルジオン、ヒメジョオン、ウツギ、イボタノキ、ガマズミ、ノリウツギ、シシウド、セリ等の花に集まることが多い。 |
類似種: |
ヒメアシナガコガネに似るが斑紋が異なる。 |
保 護: |
東京都:UK(伊豆諸島) |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどのムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。 |
寄生: |
ヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。 |