クロコガネ

黒黄金虫 (コガネムシ科)


燈火に誘われてきた♀
2004/6/20 千葉市緑区
クロコガネ (コガネムシ科 コフキコガネ亜科 コフキコガネ族 クロコガネ亜族)
Holotrichia (Holotrichia) kiotonensis  Brenske, 1894
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地に汎く分布する。島嶼では対馬。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸(東北部)、シベリア、樺太に分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。南西諸島を中心に多くの近似種が知られる。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は触角の片状部が長くやや湾曲する。♀は一般に♂より大型。
生態 環境: 樹上性。スギ植林地、あるいはクヌギ、コナラなどを中心とした二次林、遷移林やその林縁。幼虫は地中性
発生: 年1回。5月上旬~8月下旬に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。
行動: 夜行性。特に夕方頃に活発に活動する。燈火に飛来することも多い。日中は樹上や地上の落葉下などで休息している。
食性 幼虫: 食植性/(成虫)・(幼虫)。広食性で様々な樹木を利用するが、特にクワ科ヤマグワブナ科コナラクヌギニレ科エノキに多い。
類似種: オオクロコガネ、コクロコガネに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどの大型ムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: ヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


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