分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~低山地を中心に山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(新島・神津島・三宅島)、対馬、壱岐。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島に分布する。基産地は日本。 |
変異 |
形態: |
地理的変異、個体変異共に知られていない。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♂の触角片状部は♀よりはるかに長く、やや湾曲する。♀の頭盾全縁の中央は狭く湾入する。 |
生態 |
環境: |
樹上性。クヌギ、コナラなどを中心とした二次林、遷移林やその林縁。幼虫は地中性。 |
発生: |
年1回。6月中旬~8月下旬に見られる。 |
越冬: |
幼虫(非休眠)。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することがある。通常、日中は樹上で休息しているが、午前中の早い時間帯には活動していることもある。外部からの刺激に対して擬死する習性があり、クヌギやコナラなどを揺らすと落ちてくる。落ちたあとはしばらく動かない。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/根。ブナ科のクヌギ、コナラ、ミズナラなどのナラ類のほかカシ類、シイ類、バラ科サクラ類、ニレ科のエノキ、ケヤキなどの広葉樹。 |
成虫: |
食植性/葉。ブナ科コナラ属のクヌギ、コナラ、ミズナラのほかカシ類、クリ属のクリなど。 |
類似種: |
オオコフキコガネに酷似する。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどの大型ムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。 |
寄生: |
ヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。 |