分布 |
国内: |
本州、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。 |
県内: |
県内では一部の市街地を除き、全域に汎く棲息する。 |
国外: |
現在のところ日本特産種。国外では記録されていない。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。♀では稀に全体が黒色化した個体が出ることがある。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♂は触角の鰓状部が長い。♀は一般に♂より大型。 |
生態 |
環境: |
樹上性。広葉樹を中心とした各種樹林とその林縁、公園、草原、畑地など比較的開けた明るい環境を好む。幼虫は地中性。 |
発生: |
年1回。。4月~5月下旬まで見られる。幼虫期間は1年~2年とされる。 |
越冬: |
幼虫(非休眠)。 |
行動: |
昼行性。夜間は地上の落ち葉の隙間などに潜んでおり、燈火に飛来することはない。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/根。広食性。広葉樹、針葉樹の若木のほか、各種草本も食べる。 |
成虫: |
食植性/花粉・花蜜・葉。広食性。各種広葉樹の葉のほか、ニワトコ、ハルジオン、ヒメジョオン、クリ、ウツギ、イボタノキ、ガマズミなどの花にも集まる。 |
類似種: |
アオウスチャコガネに似るが、やや小さい。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどの大型ムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。 |
寄生: |
成虫はスジコガネヤドリバエ(Istochaeta rhombonicus)、幼虫はシュツェニクバエ(Kramerea schuetzei)、クサニクバエ(Parasarcophaga harpax)のほか、汎くコガネムシ類全般の幼虫に寄生するヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。 |