ウスチャコガネ

薄茶黄金虫 (コガネムシ科)


ヒメジョオンにきた♂
2004/5/5 千葉市緑区
ウスチャコガネ (コガネムシ科 スジコガネ亜科 スジコガネ族 スジコガネ亜族)
Phyllopertha diversa  Waterhouse, 1875
分布 国内: 本州、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 県内では一部の市街地を除き、全域に汎く棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種。国外では記録されていない。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。♀では稀に全体が黒色化した個体が出ることがある。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は触角の鰓状部が長い。♀は一般に♂より大型。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とした各種樹林とその林縁、公園、草原、畑地など比較的開けた明るい環境を好む。幼虫は地中性
発生: 年1回。。4月~5月下旬まで見られる。幼虫期間は1年~2年とされる。
越冬: 幼虫(非休眠)。
行動: 昼行性。夜間は地上の落ち葉の隙間などに潜んでおり、燈火に飛来することはない。
食性 幼虫: 食植性/。広食性。広葉樹、針葉樹の若木のほか、各種草本も食べる。
成虫: 食植性/花粉花蜜。広食性。各種広葉樹の葉のほか、ニワトコ、ハルジオン、ヒメジョオン、クリ、ウツギ、イボタノキ、ガマズミなどの花にも集まる。
類似種: アオウスチャコガネに似るが、やや小さい。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどの大型ムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: 成虫はスジコガネヤドリバエ(Istochaeta rhombonicus)、幼虫はシュツェニクバエ(Kramerea schuetzei)、クサニクバエ(Parasarcophaga harpax)のほか、汎くコガネムシ類全般の幼虫に寄生するヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


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