分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆・小笠原諸島、隠岐、対馬、五島列島、男女群島、甑島列島、屋久島、奄美大島。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、ハワイ諸島、ミクロネシア、北米大陸に分布する。基産地は「河内、長崎、函館」とされる。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。色調に著しい個体変異を示す。暗化型(f. flavipennis Reitter, [1904])は全体が暗色化したり、黒化して斑紋をまったく欠くものまである。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♂は触角の鰓状部が長い。♀は一般に♂より大型。 |
生態 |
環境: |
樹上性・草上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、草原、畑地、水田周辺、公園など比較的開けた日当たりのよい環境を好む。幼虫は地中性。 |
発生: |
年1回。6月末~8月上旬に見られる。 |
越冬: |
幼虫(非休眠)。 |
行動: |
昼行性。夜間は地上の落ち葉の隙間などに潜んでおり、燈火に飛来することはない。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/根。広食性。各種広葉樹のほか、針葉樹や各種草本も食べる。 |
成虫: |
食植性/葉・花粉。広食性。広葉樹や針葉樹のほか、草本も食べる。 |
類似種: |
オオダイセマダラコガネに似るが、県内には分布しない。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
ハワイと北米に侵入し、農作物の害虫として"Oriental Beatle"と呼ばれ、恐れられている。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどの大型ムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。 |
寄生: |
成虫はスジコガネヤドリバエ(Istochaeta rhombonicus)、幼虫はシュツェニクバエ(Kramerea schuetzei)、クサニクバエ(Parasarcophaga harpax)のほか、汎くコガネムシ類全般の幼虫に寄生するヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。 |