オオスジコガネ

大条黄金虫 (コガネムシ科)


スギの樹幹にとまる個体
2002/7/26 木更津市中尾
オオスジコガネ (コガネムシ科 スジコガネ亜科 スジコガネ族 スジコガネ亜族)
Anomala costata  (Hope, 1839)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、隠岐、対馬、五島列島、屋久島。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種。国外では記録されていない。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は触角の鰓状部が長い。♀は一般に♂より大型。
生態 環境: 樹上性。広葉樹林~スギ類植林地を含む各種樹林とその林縁。幼虫は地中性
発生: 年1回。6月下旬~8月に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。
行動: 夜行性。日中は地上の落ち葉の隙間に潜んだり樹上でじっとしている。日没後に活発に飛翔し、燈火に飛来することも多い。
食性 食植性/(成虫)・(幼虫)。スギ科スギヒノキ科ヒノキマツ科アカマツクロマツなどの針葉樹。幼虫は地中で鬚根を食べる。
類似種: キンスジコガネに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどの大型ムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: 成虫はスジコガネヤドリバエ(Istochaeta rhombonicus)、幼虫はシュツェニクバエ(Kramerea schuetzei)、クサニクバエ(Parasarcophaga harpax)のほか、汎くコガネムシ類全般の幼虫に寄生するヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


ドウガネブイブイ

銅鉄ぶいぶい (コガネムシ科)


燈火に飛来した♂
2006/7/9 市原市大久保
ドウガネブイブイ (コガネムシ科 スジコガネ亜科 スジコガネ族 スジコガネ亜族)
Anomala cuprea  (Hope, 1839)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、種子島、屋久島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、東シベリアに分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、果樹園、公園、社寺境内など。幼虫・蛹は地中性
発生: 年1回。6月~9月に見られる。
越冬: 幼虫。土中で休眠せずにそのまま越冬する。
行動: 夜行性。飛翔は比較的敏速で活動は活発。日没直後から活動を開始し、♂は活発に飛翔し、♀を探す。燈火に飛来することも多い。
食 性 食植性/(成虫)・(幼虫)。ブドウ科ヤマブドウノブドウエビヅルなどのほか、ブナ科コナラクヌギなど。幼虫は地中で髭根を食べる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどの大型ムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: 成虫はスジコガネヤドリバエ(Istochaeta rhombonicus)、幼虫はシュツェニクバエ(Kramerea schuetzei)、クサニクバエ(Parasarcophaga harpax)のほか、汎くコガネムシ類全般の幼虫に寄生するヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


アオドウガネ

青銅金虫 (コガネムシ科)


ヤマノイモの葉を食べる個体 ヘクソカズラの葉上で休む個体
2003/9/29 館山市作名 2002/9/1 千葉市緑区
アオドウガネ 原名亜種 (コガネムシ科 スジコガネ亜科 スジコガネ族 スジコガネ亜族)
Anomala albopilosa albopilosa  (Hope, 1839)
分布 国内: 本州(関東以南)、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、隠岐、対馬、壱岐、五島列島、甑島列島、男女群島、屋久島、種子島、南西諸島全域。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 台湾、朝鮮半島、済州島に分布する。基産地は日本。
変異 形態: 男女群島・トカラ列島~奄美諸島(喜界・奄美大島・加計呂間・徳之島)産(ssp. gracilis Schonfeldt, 1890)、奄美諸島(沖永良部・与論)・沖縄諸島産(ssp. yashiroi Sawada, 1950)、宮古諸島~先島諸島(与那国島を除く)産(ssp. sakishimana Nomura, 1964)、与那国島産(ssp. yonaguniana Nomura, 1964)がそれぞれ別亜種とされるほか、前翅の色調に若干の個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は触角の鰓状部が長い。♀は一般に♂より大型。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。幼虫は地中性
発生: 年1回。7月~9月に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。
行動: 夜行性。日中は地上の落ち葉の隙間に潜んだり樹上でじっとしている。日没後に活発に飛翔し、燈火に飛来することも多い。
食性 食植性/(成虫)・(幼虫)。広食性で、クヌギやコナラ、ミズナラなどのナラ類やサクラ類のほか、様々な植物を利用する。
類似種: ドウガネブイブイに似るが、体色が異なる。ヤマトアオドウガネに酷似するが、前翅側縁隆起の形状が異なる。
保 護: 東京都:C(伊豆諸島)
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどの大型ムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: 成虫はスジコガネヤドリバエ(Istochaeta rhombonicus)、幼虫はシュツェニクバエ(Kramerea schuetzei)、クサニクバエ(Parasarcophaga harpax)のほか、汎くコガネムシ類全般の幼虫に寄生するヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


ヤマトアオドウガネ

大和青銅金虫 (コガネムシ科)


林縁で休息する個体
2005/9/13 千葉市緑区
ヤマトアオドウガネ (コガネムシ科 スジコガネ亜科 スジコガネ族 スジコガネ亜族 )
Anomala japonica  Arrow, 1913
分布 国内: 北海道(?)、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島、小笠原、隠岐、対馬、五島列島、甑島、屋久島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島から記録があるが詳細不明。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。色彩に比較的顕著な個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。
発生: 年1回。7月~9月に見られる。
越冬: 幼虫。土中で越冬するが非休眠。
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。活動は活発で、飛翔は比較的敏速。
食性 食植性/(成虫)・(幼虫)。広食性で、クヌギやコナラ、ミズナラなどのナラ類やサクラ類のほか、様々な植物を利用する。
類似種: 同属のアオドウガネに酷似するが、前翅側縁隆起の形状が異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はオオイシアブ、シオヤムヒキなどの大型ムシヒキアブ類、造網性クモ類、幼虫は各種オサムシ類、アオゴミムシなどの捕食性ゴミムシ類。
寄生: 成虫はスジコガネヤドリバエ(Istochaeta rhombonicus)、幼虫はシュツェニクバエ(Kramerea schuetzei)、クサニクバエ(Parasarcophaga harpax)のほか、汎くコガネムシ類全般の幼虫に寄生するヒメハラナガツチバチ(Compsomeris annulata)、マメコガネツチバチ(Tiphia popilliavora)、ハルクロツチバチ(T. vernalis)、チョウセンツチバチ(T. koreana)、オオモンツチバチ(Scolia japonica)、シオヤムシヒキ(Promachus yesonicus)などが知られる。


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