アカマダラコガネ

赤斑黄金虫 (コガネムシ科)


ネコヤナギの樹液を吸う個体
2002/7/6 千葉市緑区
アカマダラコガネ (コガネムシ科 ハナムグリ亜科 マダラハナムグリ族)
Anthracophora (Poecilophilides) rusticola  (Burmeister, 1842)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地に汎く分布する。島嶼では佐渡、隠岐、屋久島。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国、モンゴル、シベリア(東部)に分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は触角の鰓状部が長い。♀は一般に♂より大型。
生態 環境: 樹上性。クヌギ、コナラを中心とした二次林、遷移林。ヤナギ類の多く自生する湿地など。やや薄暗い環境を好む。幼虫は地中性
発生: 年1回。6月~8月に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。
行動: 昼行性。樹液を求めて活発に飛び回る。飛翔の際にはほとんど予備動作をせずに、前翅を閉じたまま後翅のみで飛ぶ。カナブンやアオカナブン、クロカナブンと混生することが多いが、その中で最も個体数が少ない。樹液に集まる昆虫の中での序列は低いが、スズメバチ類につつかれても動じないことがある一方、アシナガバチ類に追われることもある。夕方になると根際の落ち葉下などに潜りこみ夜間は活動しないため、燈火に飛来することはない。
食性 幼虫: 食植性/朽木堆肥。長く食性が知られていなかったが、近年になってフクロウ類の営巣の終わった巣穴の敷き藁中に多数の幼虫が成育していることが確認された。かなり特殊な食性を持っているようである。
成虫: 食植性/樹液。クヌギやコナラ、ミズナラなどのナラ類、カシ類、カキノキなどに集まる。
類似種:
保 護: 千葉県:、神奈川県:V、栃木県:、群馬県:VU
その他: 個体数は非常に少ない。
天敵 捕獲: ムシヒキアブ類のほか、造網性クモ類など。幼虫はオサムシ類、ハサミムシ類など。
寄生:


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