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クヌギの樹液を吸う個体 | ||
22002/7/6 千葉市緑区 |
アオカナブン 原名亜種 (コガネムシ科 ハナムグリ亜科 カナブン族 カナブン亜族) |
Rhomborrhina (Rhomborrhina) unicolor unicolor Motschulsky, 1861 |
分布 | 国内: | 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では、佐渡、隠岐、対馬、五島列島、徳之島で記録されている。 |
県内: | 市街地を除き、汎く全域に棲息するが、北部ではやや稀。 | |
国外: | 朝鮮半島、中国大陸に分布する。 | |
変異 | 形態: | 五島列島の福江島産は別亜種(ssp. fukueana K.Sakai, 2000)とされる。 |
季節: | - | |
性差: | ほぼ同型。♂は触角の鰓状部が長い。♀は一般に♂より大型。 | |
生態 | 環境: | 樹上性。クヌギ、コナラを中心とした二次林、遷移林。ヤナギ類の多く自生する湿地など。幼虫は地中性。 |
発生: | 年1回。6月~8月に見られる。 | |
越冬: | 幼虫(非休眠)。 | |
行動: | 昼行性。樹液を求めて活発に飛び回る。飛翔の際にはほとんど予備動作をせずに、前翅を閉じたまま後翅のみで飛ぶ。カナブンやクロカナブンと混生することが多いが、その中でクロカナブンに次いで個体数が少ない。樹液に集まる昆虫の中での序列は低くアシナガバチ類に追われることもある。夕方になると根際の落ち葉下などに潜りこみ夜間は活動しないため、燈火に飛来することはない。 | |
食性 | 幼虫: | 食植性/朽木・腐植土。クヌギやコナラ、ミズナラ(ナラ類)、サクラなどの広葉樹。 |
成虫: | 食植性/樹液。クヌギやコナラ、ミズナラなどのナラ類、カシ類、シイ類、ヤナギ類に集まる。 | |
類似種: | カナブンの緑色型と似るが、本種は体型がやや細長く、前翅先端の会合部が突出せず、左右の後脚基節が接する。 | |
保 護: | 千葉市:C、東京都:C(西多摩) | |
その他: | カナブンと比較すると個体数はかなり少ない。 | |
天敵 | 捕獲: | ムシヒキアブ類のほか、造網性クモ類など。幼虫はオサムシ類、ハサミムシ類など。 |
寄生: | - |
食葉コガネムシ類 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |
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クヌギの樹液に来た個体 | ||
2006/8/19 長柄町権現森 |
クロカナブン (コガネムシ科 ハナムグリ亜科 カナブン族 カナブン亜属) |
Rhomborrhina (Rhomborrhina) rusticola Waterhouse, 1875 |
分布 | 国内: | 本州、四国、九州。平地~低山地に分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(新島)、甑島、種子島、屋久島で記録されている。 |
県内: | 市街地を除き、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 日本特産種。 | |
変異 | 形態: | 地理的変異や個体変異は知られていない。 |
季節: | - | |
性差: | ほぼ同型。前脛節の外歯は♂が痕跡的で、♀は強い。♀は一般的に♂よりやや大きい。 | |
生態 | 環境: | 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁など。幼虫・蛹は地中性。 |
発生: | 年1回。7月~8月に見られる。 | |
越冬: | 幼虫(非休眠)。 | |
行動: | 昼行性。飛翔は敏速で、活動は活発。夜間は落ち葉下などで休息しているため、燈火に飛来することはない。 | |
食性 | 幼虫: | 食植性/枯葉・腐葉土。各種広葉樹の腐朽した枯葉や腐葉土、朽木などを食べる。 |
成虫: | 食植性/樹液。クヌギ、コナラ、ヤナギ類などの広葉樹の樹液に集まる。。 | |
類似種: | - | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | 普通種。カナブン類では最も個体数が少ないが、年によっては多産することもある。 | |
天敵 | 捕獲: | 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。 |
寄生: | - |
食葉コガネムシ類 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |