シロテンハナムグリ

白点花潜虫 (コガネムシ科)


ノイバラに来た個体
2001/5/27 木更津市中尾
シロテンハナムグリ 日本亜種 (コガネムシ科 ハナムグリ亜科 ハナムグリ族 ハナムグリ亜族)
Protaetia orientalis submarumorea  (Burmeister, 1842)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。 平地~山地に汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島、隠岐、対馬、壱岐、五島列島、男女群島、甑島列島、種子島、屋久島、熊毛諸島、奄美大島、トカラ列島。沖縄諸島には近年定着した。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する
国外: 。朝鮮半島、済州島、中国大陸、台湾、ヒマラヤ(?)、グァム島、サイパン島に分布する。本亜種は日本固有。
変異 形態: 国内ではトカラ列島産(ssp. tokarana Nomura, 1964)と沖縄諸島産(ssp. sakaii H.Kobayashi, 1994)が別亜種とされる。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は腹部に腹溝を欠く。
生態 環境: 樹上性。草原や林縁。夏季はクヌギ、コナラを中心とする二次林などに多く見られる。幼虫は地中性
発生: 年1回。4月~9月まで見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。
行動: 完全な昼行性。草原や林縁を活発に飛翔する。夜間は地上の落ち葉の下などに潜み、活動しないので、燈火に飛来することはない。
食性 幼虫: 食植性/朽木腐植土。クヌギ、コナラ、サクラ類、ヤナギ類など広葉樹由来の腐植質を食べる。
成虫: 食植性/花蜜樹液。春はノイバラやキイチゴ類、シモツケ類などの花、夏はクヌギやコナラ、ミズナラなどのナラ類、カシ類、シイ類、ヤナギ類の樹液に集まる。
類似種: シラホシハナムグリに酷似し、しばしば混同される。本種は体型がやや細長く、前翅先端の会合部は突出しない。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: ムシヒキアブ類のほか、造網性クモ類など。幼虫はオサムシ類、ハサミムシ類など。
寄生:


シラホシハナムグリ

白星花潜虫 (コガネムシ科)


シモツケで吸蜜する個体
2002/6/4 山武郡大網白里町金谷郷
シラホシハナムグリ 原名亜種 (コガネムシ科 ハナムグリ亜科 ハナムグリ族 ハナムグリ亜族)
Protaetia brevitarsis brevitarsis  (Lewis, 1879)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。 島嶼では国後島、色丹島、択捉島、佐渡、隠岐、対馬、壱岐、五島列島、甑島列島、種子島、屋久島。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、済州島、中国大陸、モンゴル、シベリア、樺太、台湾に分布する。
変異 形態: 国内では対馬産のみ別亜種(ssp. suelensis (Kolbe, 1886))とされる。斑紋に若干の個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は腹部にやや幅広の腹溝を有する。
生態 環境: 樹上性。草原や林縁。夏季はクヌギ、コナラを中心とする二次林などに多く見られる。幼虫は地中性
発生: 年1回。4月~9月まで見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。
行動: 完全な昼行性。草原や林縁を活発に飛翔する。夜間は地上の落ち葉の下などに潜み、活動しないので、燈火に飛来することはない。
食性 幼虫: 食植性/朽木腐植土。クヌギ、コナラ、サクラ類、ヤナギ類など広葉樹由来の腐植質を食べる。
成虫: 食植性/花蜜樹液。春はノイバラやキイチゴ類、シモツケ類などの花、夏はクヌギやコナラ、ミズナラなどのナラ類、カシ類、シイ類、ヤナギ類の樹液に集まる。
類似種: シロテンハナムグリに酷似し、しばしば混同されるが本種のほうが少ない。本種は体型がやや短く、前翅先端の会合部は鋭く突出する。
保 護: 東京都:(区部・北多摩)、神奈川県:Ex、群馬県:VU
その他: 普通種だがシロテンハナムグリより個体数は少ない。
天敵 捕獲: ムシヒキアブ類のほか、造網性クモ類など。幼虫はオサムシ類、ハサミムシ類など。
寄生:


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