コカブトムシ

小兜虫 (コガネムシ科)


アラカシの樹幹にとまる♂
2003/7/9 14:10 富津市東大和田
コカブトムシ 原名亜種 (コガネムシ科 カブトムシ亜科 コカブトムシ族)
Eophileurus chinensis chinensis  (Faldermann, 1835)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。低山地~山地に分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(大島~御蔵島)、壱岐、対馬、屋久島、トカラ列島以南の南西諸島全域。
県内: 市街地を除くほぼ全域に棲息するが、北部では極めて稀。南部でも個体数は多くない。
国外: 朝鮮半島、シベリア東部、中国大陸、フィリピン(ミンダナオ)に分布する。
変異 形態: 奄美諸島産(ssp.irreguralis Prell, 1913)と沖縄諸島以南産(ssp.okinawanus Nomura, 1964)が別亜種とされる。本土地域での地理的変異は知られていない。
季節:
性差: 異型。♂は頭盾上に短い角状突起を有し、前胸背板中央に大きな楕円形のくぼみを持つが、♀にはない。
生態 環境: 地上性。よく発達した常緑広葉樹林~里山。幼虫は地中性。照葉樹林林床の埋れ木中で暮らす。
発生: 年1回。 6月~9月に見られる。幼虫期間は短く、孵化から40日前後で蛹にいたることから、多化性の可能性も考えられる。
越冬: 幼虫(非休眠)。
行動: 主に夜行性で、地上を歩行し餌を探す。燈火に飛来することもある。日中は薄暗い林床などで休息していることが多い。
食性 幼虫: 食植性/(朽木)。十分に腐朽した各種広葉樹の埋れ木を食べる。
成虫: 雑食性。主に昆虫などの死骸を食べるが、小型の地上性昆虫を襲うこともある。
類似種: 一部の食糞性コガネムシ類に似る。
保 護: 千葉県:、千葉市:、東京都:(区部・北多摩)/(南多摩・西多摩)
その他: 県内での個体数は少ない。
天敵 捕獲: ムシヒキアブ類のほか、造網性クモ類など。幼虫はオサムシ類、ハサミムシ類など。
寄生:


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