分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。低山地~山地に分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(大島~御蔵島)、壱岐、対馬、屋久島、トカラ列島以南の南西諸島全域。 |
県内: |
市街地を除くほぼ全域に棲息するが、北部では極めて稀。南部でも個体数は多くない。 |
国外: |
朝鮮半島、シベリア東部、中国大陸、フィリピン(ミンダナオ)に分布する。 |
変異 |
形態: |
奄美諸島産(ssp.irreguralis Prell, 1913)と沖縄諸島以南産(ssp.okinawanus Nomura, 1964)が別亜種とされる。本土地域での地理的変異は知られていない。 |
季節: |
- |
性差: |
異型。♂は頭盾上に短い角状突起を有し、前胸背板中央に大きな楕円形のくぼみを持つが、♀にはない。 |
生態 |
環境: |
地上性。よく発達した常緑広葉樹林~里山。幼虫は地中性。照葉樹林林床の埋れ木中で暮らす。 |
発生: |
年1回。 6月~9月に見られる。幼虫期間は短く、孵化から40日前後で蛹にいたることから、多化性の可能性も考えられる。 |
越冬: |
幼虫(非休眠)。 |
行動: |
主に夜行性で、地上を歩行し餌を探す。燈火に飛来することもある。日中は薄暗い林床などで休息していることが多い。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/材(朽木)。十分に腐朽した各種広葉樹の埋れ木を食べる。 |
成虫: |
雑食性。主に昆虫などの死骸を食べるが、小型の地上性昆虫を襲うこともある。 |
類似種: |
一部の食糞性コガネムシ類に似る。 |
保 護: |
千葉県:D、千葉市:C、東京都:B(区部・北多摩)/C(南多摩・西多摩) |
その他: |
県内での個体数は少ない。 |
天敵 |
捕獲: |
ムシヒキアブ類のほか、造網性クモ類など。幼虫はオサムシ類、ハサミムシ類など。 |
寄生: |
- |