コブマルエンマコガネ

瘤丸閻魔黄金虫 (コガネムシ科)


地上で静止する個体
2006/7/17 千葉市緑区
コブマルエンマコガネ (コガネムシ科 タマオシコガネ亜科 コエンマコガネ族)
Onthophagus (Gibbonthophagus) atripennis  Waterhouse, 1875
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~低山地に分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島、対馬、五島列島、屋久島、八重山諸島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸に分布する。
変異 形態: 八重山諸島産は若干の変異があるが、本土周辺での地理的変異や個体変異は知られていない。
季節:
性差: 異型。♂前胸背には顕著な瘤状突起があるが、♀はこれを欠く。♀は一般的に♂よりやや大きい。
生態 環境: 地上性・地中性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁など。幼虫・蛹は地中性
発生: 年1回。3月~10月に見られる。
越冬: 成虫と考えられる。
行動: 主に夜行性。飛翔は比較的緩やかだが、活動は活発。
食性 幼虫: 食糞性。やや広食性の傾向を示す。ウシ、ウマ、シカ、ヤギ、ヒツジなどのほか、イヌ、タヌキ、キツネ、ヒト、クマなど草食もしくは雑食性の各種哺乳類の排泄物が主。
成虫: 雑食性広食性の傾向を示す。ウシシカ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、イヌタヌキキツネヒト、クマなど草食もしくは雑食性の各種哺乳類の排泄物のほか、腐敗動物質、各種広葉樹の樹液等にも集まる。写真の個体はクヌギの根元に置かれた腐ったスイカの周辺にいたものである。
類似種: マルエンマコガネに似るが、前胸背面突起の形状が異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、クチブトカメムシ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類。
寄生:


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