シマゲンゴロウ

縞源五郎 (ゲンゴロウ科)


飛ぶ準備をする♀
2001/8/13 木更津市中尾
シマゲンゴロウ (ゲンゴロウ科 ゲンゴロウ亜科)
Hydaticus bowringi  Clark, 1864
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、種子島、屋久島、トカラ(中之島・宝島)で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息するが、近年やや局地的傾向を示し、北総地域では稀になりつつある。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する。
変異 形態: 地理的変異・個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は前翅に吸盤を持つが、♀はこれを欠く。
生態 環境: 止水性。周囲に良好な里山環境を持つ池沼、湿地など。
発生: 年1回。5月~9月に見られる。
越冬: 成虫
行動: 主に夜行性。活動は比較的活発。日中活動する個体を見かけることも多い。夏季には燈火に飛来する。
食 性 捕食性。魚類、両生類幼生、水生昆虫など体に見合った大きさの水棲動物全般。
類似種:
保 護: 千葉県:、東京都:希少種、神奈川県:En
その他: かつては普通種だったが、近年急速に減少している種。ただ、良好な産地では個体数は多い。
天敵 捕獲:
寄生:


オオイチモンジシマゲンゴロウ

大一文字縞源五郎 (ゲンゴロウ科)


2006/10/1 東金市産(飼育) 2006/10/1 東金市産(飼育)
オオイチモンジシマゲンゴロウ 日本本土亜種 (ゲンゴロウ科 ゲンゴロウ亜科)
Hydaticus pacifficus conspersus  Regimbart, 1899
分布 国内: 本州。秋田、山形、宮城、群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、福井、京都など。島嶼では沖縄本島、西表で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く分布するが、山地は局地的。
国外: 詳細不明。
変異 形態: 沖縄本島・西表産は別亜種リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ(ssp. sakishimanus  Nakane, 1990)とされる。個体変異は知られてない。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は前脚に吸盤を持つ。
生態 環境: 主に止水性。アシなどの抽水植物の多い池沼、休耕田、湿地、湧水池などのほか、緩い流れのある湿地など。通常はゲンゴロウ類が嫌うアメリカザリガニ、ウシガエル等が棲息するような水域で見られることも多い。
発生: 年1回。5月及び8月~11月下旬に見られる。
越冬: 成虫。越冬の際には上陸する。
行動: 主に夜行性。活動は比較的活発。夜間燈火に飛来することも多い。飛翔の際には他種のように陸上で翅を乾かすことなく、水面からいきなり飛び立つこともあるという。また、夏季の渇水期に干上がってしまうような不安定な水域にも棲息することから、移動性はかなり強いものと考えられる。交尾後の♀は5月頃に沈水植物の茎や葉の表面に産卵する。十分に成長した幼虫は、陸上の土中に土窩を作り、その中で蛹化する。
食 性 捕食性。魚類、両生類幼生、水生昆虫など体に見合った大きさの水棲動物全般。幼虫は体外消化により組織を液化し、これを吸汁する。また、幼虫は共食いの傾向が強い。
類似種:
保 護: 環境省:VU、千葉県:、千葉市:、埼玉県:VU、茨城県:?。
その他: 産地は局地的だが、稀に多産することもある。
天敵 捕獲: 幼虫はヤンマ類や大型トンボ類の幼虫(ヤゴ)など。
寄生:


コシマゲンゴロウ

小縞源五郎 (ゲンゴロウ科)


水底で静止する個体
2004/8/7 館山市大神宮(県立館山野鳥の森)
コシマゲンゴロウ (ゲンゴロウ科 ゲンゴロウ亜科)
Hydaticus grammicus  (Germer, 1830)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸~中央アジア、カフカス、欧州に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。前翅の斑紋に若干の個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は前翅の両側に弱く不規則な皺条をもつ。
生態 環境: 止水性。池沼、水田、湿地、学校のプールや公園の池など都市水域にも進出している。
発生: 年1回。成虫はほぼ通年見られるが、冬季には減少する。
越冬: 成虫
行動: 主に夜行性。よく燈火に飛来する。活動は比較的活発。日中活動している個体を見かけることも多い。
食 性 捕食性。魚類、両生類幼生、水生昆虫など体に見合った大きさの水棲動物全般。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲:
寄生:


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