分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~低山地を中心に汎く分布する。島嶼では対馬、種子島、屋久島、沖縄本島。 |
県内: |
市街地を除き全域に汎く棲息するが、北部では減少中。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸に分布する。原名亜種は大陸産。本亜種は日本固有。 |
変異 |
形態: |
沖縄本島産は別亜種(ssp. okinawana Nakane, 1957)とされる。対馬産は体型と斑紋が若干異なっているが、亜種区分には至っていない。このほか色彩の個体変異が知られる。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♀は♂より若干大型。 |
生態 |
環境: |
地上性。下草の少ない疎林の林床や林道など。日当たりのよい乾燥した環境を好む。幼虫は半地下性。 |
発生: |
年1回。7月~9月及び翌5月に見られる。 |
越冬: |
成虫。日当たりのよい砂混じりの崖地の露頭に坑道を掘り、集団で越冬する。 |
行動: |
昼行性。飛翔は比較的敏速で、活動は活発。人の気配には敏感で、なかなか近寄れない。♂は♀を見かけると、♀の胸部を大顎ではさんで押さえつけ、そのままの姿勢で交尾する。ほぼ完全な地上性で、樹上などに上ることはない。幼虫は半地下性。地表に縦穴を掘り、顔面だけを出してその中に潜む。個眼は魚眼レンズで、周囲を通過する小動物を、伸び上がって捕獲する。老熟すると土中に土窩をつくり、その中で蛹化する。 |
食性 |
幼虫: |
捕食性。地上性の小昆虫や小動物を食べる。 |
成虫: |
捕食性。地上性あるいは飛翔性の小昆虫や小動物を食べる。体外消化を行うため、ミミズやイモムシなど体液の多い獲物を好む傾向がある。 |
類似種: |
- |
保 護: |
千葉市:A、栃木:C、群馬:VU。 |
その他: |
都市化に伴い、県北部では個体数が激減している。 |
天敵 |
捕獲: |
- |
寄生: |
- |