マルガタゴミムシ

丸形芥虫 (オサムシ科)


クヌギの古株上で静止する個体
2005/3/27 千葉市緑区
マルガタゴミムシ (オサムシ科 マルガタゴミムシ亜科)
Amara chalcites  Dejean, 1828
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸(華北~東北部)、ロシア沿海州(ウスリー)に分布する。
変異 形態: 地理的変異・個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 地上性草上性。畑地、水田周辺、各種樹林の林縁、草原、公園、人家の庭など。
発生: 年1回。越冬成虫が3月下旬~4月、新成虫が5月下旬~10月に見られる
越冬: 成虫
行動: 主に夜行性。燈火に飛来することも多い。活動は活発で、歩行は敏捷。日中は落葉下や石の下などで静止しているが、活動することもある。
食 性 雑食性。イネ科雑草類やアブラナ科の種子などのほか、地上性の小昆虫を捕食する。
類似種: 本属各種は互いによく似ている。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲:
寄生:


オオマルガタゴミムシ

大丸型芥虫 (オサムシ科)


燈火に飛来した個体
2006/9/12 佐倉市城内町(佐倉城址公園)
オオマルガタゴミムシ (オサムシ科 マルガタゴミムシ亜科)
Amara gigantes  (Motschulsky, 1844)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~低山地に汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸(華北・東北部)、東シベリアに分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: 異型。前翅の微細彫刻は♂は弱く、♀が強いため、♂前翅は光沢があるが、♀ではほとんどない。
生態 環境: 地表性。河川敷、池沼周辺、湿地、水田周辺など。
発生: 年1回。ほぼ通年見られる。
越冬: 成虫
行動: 夜行性。活動は活発で燈火に飛来することも多い。日中は石下や倒木下などで休息している。
食 性 食植性/種子。イネ科、アブラナ科などの草本の種子。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。本属中最大種のひとつ。
天敵 捕獲:
寄生:


ニセマルガタゴミムシ

偽丸型芥虫 (オサムシ科)


湿地土中で越冬していた個体
2007/3/12 八千代市吉橋
ニセマルガタゴミムシ (オサムシ科 マルガタゴミムシ亜科)
Amara congrua  Morawitz, 1862
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 一部の市街地を除く、県北部~県央部に汎く棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、東シベリア、台湾に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。背面の色調に比較的顕著な個体変異がある。また、各脚は通常赤褐色だが、黒褐色の個体が出ることがある。
季節:
性差: 同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 地表性。各種樹林とその林縁、池沼周辺、湿地、畑地、社寺境内、公園など、やや湿った環境を好む。
発生: 年1回。4月~10月に見られる。
越冬: 成虫。湿地や池沼周辺などの土中で単独越冬する。
行動: 夜行性。活動は比較的活発で、歩行は敏捷。日中は草の根際などで休息している。
食 性 食植性/種子。地上に落下したイネ科草本の種子などが主。
類似種: 同属のマルガタゴミムシに酷似するが、本種はおおむね複眼後方の側頭部が膨らむ。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲:
寄生:


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